磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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非核護憲都市宣言運動のすすめ

2008年11月17日 | 読書日記など
『非核護憲都市宣言運動のすすめ』
   西田勝・編/オリジン出版センター1983年

著者は自治体インフォーメーションなどをだしている法政大学の人ですね。



原子力潜水艦の入港回数と平和……。下「」引用。

「つい最近、横須賀に住んでいる物理学者の服部学さんから聞いたことですが、横須賀と佐世保に入港する原子力潜水艦の入港回数の合計が、この一○年間ほど、一年に数回から一○回くらいだったのに、ことしは九月末までで二○回、ベトナム戦争が終結した七三年の一年間の一九回、大規模北爆のあった前年のそれが二九回、ことし一二月までにどれくらい増えるかわかりませんけれども、増え方が九月末までの数だけでも異常で、この入港回数の増え方だけを見れば、いつどこで戦争が起きても不思議でありません。また、この原子力潜水艦の急増と無関係ではないと思いますが、極東「有事」を想定した日米合同演習が最近になって頻繁になっています。-略-「シーレーン防衛」などというと、戦時になった時に商業用の船舶を相手国の潜水艦などの攻撃から守るというようなことを想像させるわけですが、それは本当に表向きのことで、アメリカが、その防衛を日本に求めている一○○○カイリ内というのは、アメリカの原子力潜水艦の基地なのです。」

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核の傘などはあるわけがない! 下「」引用。

「このように“基地の中の沖縄”ではすでに日本が、大きなアメリカの核軍事戦略に組みこまれている状況を、おのずと感ぜざるをえない。日常生活において、本土ではみえにくいところが、沖縄でははっきりとみえるのである。沖縄では、「核の傘」という言葉がなんと虚妄に聞こえることか。」

もくじ

妄想をいいつづける政治家、キャスター!
「日本を核戦争の戦場に予定」して何が、核の傘だ!
--そういう人の意見の方が現実だとボクは想います。

このころは、俳優であり、本当の意味での政治家ではないといわれたレーガンが大統領……。下「」引用。

「私達が期待をいだいた八二年六月の国連軍縮特別総会は完全に失敗した上、日本は現首相の訪米によりますます米レーガン政権の対ソ世界戦略に組みこまれつつある危機のさ中において我々は一体どうしたらいいのであろうか。」

サミットも、レーガンが大統領になり事前に話し合うシステムに変更されたという。
レーガンは直接の各国首脳の会議など理解できないからであるという……。

武蔵野市のことが書かれてあった。下「」引用。

「一方、自治体の○・一%平和費については、これも、東京武蔵野市が、一九八三年度から一般会計予算総額の○・一%、約三千万をあてて、実施にふみきった。この平和費は、費目として新設されたわけではなく、従来の枠組のなかにはめこまれているわけだが、わずか三千万でも、次のようなことが予定されている。
1. 夏季の市民講座で、中島飛行機を中心にした記録の作成をする。
2. 夏季の市民講座で「戦争と平和」を考える講座をもつ。
3. 「戦争と平和」の映画大会を行なう。
4. 市民音楽祭「平和と自治」を行なう。
5. 世界連邦の平和年宣言の総会に代表者を派遣する。
6. 中学生による模擬議会を開く。
7. 小学生の美術展を行なう。
8. 「平和の像」を設置する。
9. 憲法月間を実施し、市民の催しを援助する。
10. 「平和と自治」の文庫を設ける。」

軍事費に使われるよりはマシだろうとボクは思う。
--それにしても軍事費が突出している国が世界の警察などとはいわせない!
そんな国際システムも必要なのではないだろうか?
いくら何でも、軍事費と平和費を同等にしないといけないと国際ルールをつくったらいいと想う。

平和のことはやらないで、軍事ばかりやっいてる国が平和をつくるなどというブラック・ジョークはやめてもらいたいものだ。
--つまり、常任理事国は全て核兵器保有国であり、「死の商人」の国家である。
こんな国々で平和がつくられるわけがない!


中曽根康弘のことを書いている。下「」引用。

「中曽根康弘という人物を多数の金権代議士たちの支持によって内閣総理大臣に頂き、私たち国民はどこへ導いて行かれようとしているのであろうか。この超国家主義者の宰相が、国会での施政方針演説でいみじくも述べた「戦後史の転換点」に、いま私たちはさしかかっているといえよう。平和国家から軍事国家への転換をはかろうとする改憲派の総意にもとづいて、この宰相は、もっともするどく日本の平和外交を軍事国家外交へと切り換え、強力な改憲の地ならしをし、機が熟せば改憲を政治日程に載せて改悪を断行し、日本の国家改造がおこなおうとしている。しかもこれをすべて、自由と平和と民主主義によっておこなおうとしているのである。平和の名によって軍事国家への道を歩み、自由と民主主義の名によって国民の諸権利と自由大幅に制限し、実質的に日本を高度管理統制国家へと改造しようとしている。」

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ピカソは軽率なパフォーマーとはちがう……。下「」引用。

「私はピカソが第二次世界大戦直後に、美しい顔がそこにあるから、レジスタンス運動に参加したのだ、とあるジャーナリストに語った話を想い出す。……たとえCCNDの会長としてなんの報酬がないとしても、秘められた精神をもって光り輝く美しい人々の顔を見るだけで私は十分報いられ幸せだ。」

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「誰にでもできるデモの仕方・集会の開きか方」
--そんなことも書かれてあった。








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