磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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岩崎創作絵本3 ピカドンたけやぶ

2006年04月02日 | 読書日記など
『岩崎創作絵本3 ピカドンたけやぶ』
    はらみちを(作・絵)/岩崎書店1983年

独特の作風のある絵本作家です。
詩的な絵でもあると書いている人もありました。



これは事実を元にした作品といってもいいのではないでしょうか?
イタチに人格? があるのは創作としてですが……。

広島に住む作者の近くには竹やぶがあるそうです。
その竹やぶに手を合わせている年輩の方が
おられたので、作者は話しをしたという。

被爆体験を年輩の方は語られたそうです。
竹やぶの中のほら穴に、被爆した少年が
棲んでいたといいます。

そして著者のアトリエ近くには、可愛いイタチが棲んでいるという。
そこで、彼の創作がはじまったようです。

作者は書いておられます。下「」引用。

「そうです! ボクはこの竹やぶを原爆の生き証人としてみんなで残そう、そして原爆の恐ろしさと平和の大切さを、お母さまからおこさまへいつまでも語り継いでいってほしい……そう希ってこの絵本をかきました。
     一九八三年六月
             はら みちを」


《作者紹介》
はら みちを 同。

「母親に背負われて高等小学校を卒業した。その体験を描いた母子の詩画は、可憐でやるせない独自な世界をつくっている。
また、心身障害児を励ます会の発起人として車椅子にのって積極的な福祉活動をつづけている。
著書に「とびだせ車椅子」「お母さんの背中で」(講談社)「お母さんのランドセル」(立風書房)があり、絵本に「いっしょうけんめい」(国土社)、「おんぶ」(岩崎書店)などがある。画集に「お母さん」(岩崎書店)がある。」



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