磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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松下竜一未刊行著作集 5 平和・反原発の方向

2011年03月10日 | 読書日記など
『松下竜一未刊行著作集 5 平和・反原発の方向』
   松下竜一・著/新木安利、梶原得三郎・編/海鳥社2009年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「闘い続け書き続けた、屹立する精神
反対だと思うのなら、反対の声をしっかりあげよう--環境権訴訟から出発し、命と自然を侵すものにその意志を屹立させ続けた30年。自分の中の絶望と闘いつつ、一貫して弱者・少数者の側に立ち反権力を貫いた、勁(つよ)き草の根・不屈の足跡。」



原発推進俳句? 下「」引用。

「たまたま、本書を読み終えた日の夕刊を披いて、学芸面一隅の雑誌紹介欄に目が止まった。『自鳴鐘』という、北九州では老舗の俳誌九月号の紹介なのであるが、私が目を引きつけられたのは、同人たちが玄海原子力発電所を訪れて、そこで句会を開いたという記事である。九州電力のCR作戦(地域の人心収攬戦術)もそこまで巧妙化しているのかといういささかの驚きもあったが、それ以上に目をみはらされたのは、そこに掲げられている代表句であった。
  梅雨雲にひれ伏してはせず原子炉は
  原子炉に立ちはだかりてジュース飲む」

「札束攻勢による人間の破壊」

若い女性いない村……。

「大盛況を博した「非核平和館」」 下「」引用。

「『仕掛けてびっくり反核パビリオン繁盛期』(朝日新聞社)
 これは、中津市が一九八六年三月二十一日から五月十二日まで開催した「'86豊のくにテクノビア」(なつかし大博覧会)に参加した、「非核平和館」の一部始終なのだ。-略-」

広瀬隆、明言。下「」引用。

「「米ソの核兵力均衡によって、さいわいにも戦後四十一年間核戦争のボタンは押されずに来たと、よくいわれますが--とんでもない。すでにとっくに核戦争のボタンは押されてしまっているんです。人類が原子力発電所を動かし始めたときに、もう核戦争のボタンは押されたのです」
 大分県中津市での講演会で、広瀬隆さんはこう明言した。」

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田中角栄。下「」引用。

「七○年代初め、「日本列島改造論」をふりかざす田中角栄が「絶対に実現する」と断言していたはずの周防灘総合開発も、石油ショック後の構造的不況という背景で計画が凍結され、企業の節電努力などもあって電力需要は伸び悩み状況を迎えていた。」

作られた数字。下「」引用。

「今しきりに宣伝される「皆さんの家庭の電力も三○%以上が原子力にたよっています」という殺し文句は、豊前火力を見るだけでもペテンだとわかる。既存の火力や水力を動かさずに、原発を優先的に動かしているだけのことで、三○%という数字は作られた数字にすぎないのだ。」

予備は火力。下「」引用。

「昨年六月、玄海原発一号機が一次放射水漏れの事故で緊急停止したとき、玄海二号機も定期検査による休止中であったために、九州電力は「既存の火力があるので大丈夫です」と表明している。-略-
 つまり、信頼できない不安定な原発を動かしている以上は、いざというときにピンチヒッターとなる火力や水力は絶対に欠かせない予備軍という存在になる。-略-原発をやめてしまって予備軍たる火力や水力などの既存発電でやってもいいのではないかと、誰しもが考えるのではないか。」

脅迫状が来たという……。

--甲山事件=「裁判の恐ろしさ」

自供した保母(=現・保育士)。下「」引用。

「自ら希望して知的障害児施設の保母となった彼女のそれが自然の姿なのに、こうして憎々しい犯人像としてゆがめられ、世間の記憶に焼きつけられていった。密室で毎日十二時間にも及ぶ取り調べが十日間続き、四月十七日、山田悦子は犯行を自供した。これまで冤罪事件の被告はしばしば犯行を自供しているが、やってもいないのに自供する心境は、密室での長期間の取り調べを体験した者でなければ、とうてい理解できないことなのに違いない。」

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