磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

グローバル時代の平和3 歴史の壁を超えて●和解と共生の平和学

2006年10月04日 | 読書日記など
『グローバル時代の平和3
     歴史の壁を超えて●和解と共生の平和学』
  内海愛子+山脇啓造・編/法律文化社2004年

このシリーズは様々な人が書いておられます。
それゆえ、政治的にも一つではありません。




平和を考えるとき、戦争が対立なら、
共生は戦争の反対側にあるものでしょうね。

共生するために、さまざまな試みが
世界各地で行われているようです。

戦争のことを伝えようとされている
方々が次々に亡くなられている時代でも
あるようです。

しかし、僕は若い人たちの平和の方が
学閥で伸し上がってきた人たちの平和より、
よほど平和を望んでいると私には思えます。
がっかりばかりはしていません。

しかし、本から学ぶことは大きいです。
だけど知識が全てではありませんよね。


戦争を考えるうえにおいて大切なことが
書かれてあります。引用します。

「日本の「戦争の記憶」をめぐるいきづまりは、第二次世界大戦の責任を、日本と東アジアの関係に限定して考える姿勢にも由来する。あるいは逆に、西洋側だけを単純な圧制者・加害者・抑圧者としてのみ考え、非難する態度に由来する。換言すれば、戦争の全体構図の中に〈西洋〉の関わりが、要素として組みこまれておらず、理論化されていないことに起因するといってよい」


「国際刑事裁判所」規程を日本は批准していないことを
はじめて知りました。


また、「女性国際戦犯法廷」によって、
昭和天皇が有罪にされていることも知りませんでした。

この本でのサブタイトルの「共生」という
ことを考えるとき、先進諸国は無責任をやっている
としか考えられません。

「南アフリカの看護師が旧宗主国のイギリスにお金で次々に引き抜かれている…。南アフリカでは、看護師は高等教育を受けた準エリートなのですが、英語を話すということもあり、イギリスの病院や高齢者施設のケア・テイカーとして引き抜かれていく。ケアが手薄になった南アフリカは、今度は、ガーナなどのさらに貧しい地域から医師や看護師を引き抜いてその穴を埋めようとする。そうすると最貧国のヘルス・ケアは空洞化せざるをえない。……ケアの資源は先進国に引き寄せられ、その鎖の末端のとろこでは、ケアのない状態にならざるをえない。フィリピンの女性がアメリカなどにケア・テイカーとして出稼ぎにいくというのも、同じようなケアの収奪の例です」


ECが金持ちクラブでアフリカの飢えは、
ECがつくったという記述には新たな興味を覚えました。

日本は安直にフィリピンから介護する人たちをいれようとしています。

共生という感じではありませんね。

ここをクリックしてください。










index






エンタメ@BlogRanking

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本がICCに批准しなかった理由 (jnicc勝見)
2006-10-05 19:30:08
はじめまして。日本のICC批准がなぜ遅れているかについて、以前同様の疑問のお答えしたことがあるので、詳しい説明をトラックバックしましたのでご参照ください。
返信する
ありがとうございます。m(_ _)m (磯野鱧男)
2006-10-05 20:05:28
TB&コメント、ありがとうございます。



それに、jnicc勝見さんのBlogで、リンクまでしてもらって、恐縮しております。



国際法はとても興味があるのですが、よくわからない世界でもあります。



勉強したいと思っております。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。