磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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KAMOGAWA BOOKLET 62  奪われた時を私にかえせ 長崎原爆松谷訴訟

2006年10月04日 | 読書日記など
『KAMOGAWA BOOKLET 62
 奪われた時を私にかえせ 長崎原爆松谷訴訟』
    安斎育郎・著/「長崎原爆訴訟」を支援する会・編/
       かもがわ出版1993年

原爆の認定訴訟は今も大きな社会問題ですね。
非科学的なのは、やはり厚生労働省だと思います。



1993年5月26日 長崎地裁。勝訴。松谷さんの言葉。下「」引用。

「厚生省は控訴したりしないで、今すぐにでも私の申請を認めてほしい。そして原爆の被害を国として償うという立場に立って、私同様に切り捨てられてきた被爆者の救済にあたってほしい」



原告の松谷英子さんは3歳5カ月のとき、
爆心地から約二・四キロメートル離れた稲佐町(現在の旭町)の自宅で被爆。

原爆症の症状が書かれてあります。


裁判は、東京で行なうと厚生労働省。

松谷さんは、右片麻痺の患者さん。
東京には行けないという。

京都でも同様の訴えがあり、
東京での裁判となり、原告は欠席。

松谷さんは「裁判のための裁判」をする。
そして、やっと長崎で裁判。
京都も京都で裁判できるという。


『原爆被害は放射線だけでは語れない」
立命館大学・安斎育朗教授の証言

『鮮明となった被爆の実相』
肥田舜太郎医師の証言

『なぜ松谷さんは認定されないの』
渡辺千恵子さん、命を賭しての証言

『明確になった認定行政の非科学性』
山口仙二さんの証言

支援する会の運動の広がり


支援する会の人たちにも感謝。






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