磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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日本の原爆記録20

2006年06月18日 | 読書日記など
『日本の原爆記録20』
       日本図書センター1991年

『原爆詩集 長崎編』山田かん/新編
この全集の最後なので、被爆者について、
そしてチェルノブイリなどについても書かれてあります。



この本におさめられている詩集。
『長崎詩篇』風木雲太郎
『原子野』福田須磨子
『現代のカルテ--原口喜久也遺稿詩集』原口喜久也
『ビードロの歌』風木雲太郎
『記録の固執--山田かん・詩集エッセイ集』山田かん
『ナガサキ・腐食する暦日の底で』山田かん
『アスファルトに仔猫の耳』山田かん
『予感される闇』山田かん
『たこつぼの花』風木雲太郎
『辺境』井上光晴集
『長崎原爆の歌』NHK長崎放送局編・刊

この本の原稿をかかれる以前の現状について
書かれてあります。下「」引用。

「特にチェルノブイリの場合は、もう四年以上たっているのに、いまだに被災範囲を特定できぬほどの広い地域と人間とに及んでおり、原子力発電が人間にとって何を意味するかをこれほどに鋭く語りかけているものはない。-略-
 ヒロシマとナガサキは、それで終ったのではなくて、その後に続いている“核時代”(最近刊行されたアメリカの作家ティム・オブライエンの長編小説の題名『ニュークリア・エイジ』が英語でのそれにあたる)のはじまりを告げるものにほかならなかった。」


ヒロシマも実は初めではなかったことも、
私は書いておきたいです。
この人命を軽視する社会を、
私は民主主義と呼べないと叫ぶ人たちに対して、
何の否定する言葉も発見することはできない。

最後に秀作を。下「」引用。

「原爆の歌
         高木 藤子

一、八月九日はめぐりくる
     あの原爆の閃光に
  わが長崎の町焼かれ
     焼野が原の焦土には
  傷手を負いし人の群(むれ)
     屍(かばね)となりて数万人
  亡き人々を荼毘に付す
     煙りも悲し夏空に
  愛する父母や兄弟の
     行方求めてさまよいし
  あの悲しみは今もなお
  私の胸にこみ上げる

二、八月九日はめぐりくる
     あの原爆の爪のあとは
  復興なりし長崎に
     三十余年経し今も
  原爆病の苦しみに
     受難の日々は明暮れる
  愛する父母よ兄弟よ
     友よ安かれ永久(とこしえ)に
  この悲惨事を絶やすため
     末代までに語り継ぎ
  尊とい命守るため
     平和な世界をつくるのだ」


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