磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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092 納豆は納豆だった!

2008年02月08日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


四、女とは? 男とは?




092 納豆は納豆だった!


「その通りでござる。しか~し、物質文明を享受しているのは、世界の人口では、ほんのわずかでござるよ。電気も水道もない生活をしている人たちは十五パーセントほどしかいないと聞いたことでござるよ」

「わずか、それだけなのか……」

「それで、インターネットで世界中に情報が行き渡っているといっている人たちもいるけど、拙者はそういう人物のいうことは、話半分しかきかないことにしているでござるよ」

「そうか……。こちらの世界のオカネスキーも、世界全体のことを考えているわけだね。さすがだ!」

こちらの世界でも、オカネスキーとは気のあう茜だ。

「マインド・ウイルスに犯されているのだね……。物質文明がいきすぎた物欲がここまで発展したというわけか」

「日本の場合は、発展ではなく、憎悪したというべきでござるよ。オカネ、オカネでござるよ。茜お嬢様なら、いいでござるがね。でも、物質がないために、今もたった二円のワクチンが買えず、命を落としている赤ちゃんたちが、この世にはいるのでござるよ」

物欲という病気か……。茜はしばらく、話す気になれなかったほど、寒けがした。

茜が社長になったら、こういう人たちを救う事業もしたいと考えている。

「ところで、こっちで、豆腐のことを豆腐というのだろうか」

茜はそんなことをいった。

「豆腐は豆腐でしょうけど……」

そうか、オカネスキーは古い知識の中で、このことに対するあることが明快にわかった。

「豆腐は中国から伝来した。そのとき、豆腐は納豆という名前になったということでござるか?」

「そう、そのことです……」

豆腐という漢字の意味を考えてみればわかる。豆が腐ったもの、それは納豆のこと。反対に、納豆は豆を納めるということ、つまり納豆は豆腐なのだという。

中国では納豆は豆腐で、豆腐は納豆なのだ。ところが、日本に伝えられ、各地に広がるうちに、豆腐は納豆になり、納豆は豆腐になった。

「わたしたちか、男ということ、女ということ、それが納豆と豆腐の関係ににてもいるんじゃないか」

こんなことはこっちの世界の茜は言わない。

「しかし、それは正しくはないでござる。豆腐の腐るという文字は腐敗ではなく、ジュースという意味もあるそうでござる……。それで豆のジュースからつくった豆腐。そして、納豆は豆に納豆菌を加えて、増殖させる。そのために、部屋に納めるから納豆というのでござるよ」

「そうだったのか? 知らなかった。さすが、アカネスキーだ。ワールド・ワイドな知識だ。あの本に書いてあったことは事実じゃないということになるなあー」

「たぶん、そうでござろう……」







閑話休題

間違いだと思っていたこと、

それも間違いだった。

だから、ものをいうのを

止めるとしたら……。

アインシュタインは

あれほどの功績は

残させなかっただろうと

ボクは思う。










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