磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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平和のパン種

2008年01月01日 | 読書日記など
『平和のパン種』
   松井義子・著/東方出版1993年

帯に書かれてありました。下「」引用。

「日本人として母として
誠実でありつづけようとするフツーの主婦が
韓国の被爆者支援などをとおして
かかわってきた平和への歩み
祈りから行動へ」



クリスチャンとしてのことが大切と思っている人が書かれた本です。

クリスチャンでもいろいろな人がいるようです。下「」引用。

「「平和のために働く」といえば、反戦運動をしているという先入観があるようです。ことにクリスチャンは、「そんな政治的行動よりも、大切なことがある」と非難しがちです。そこで、「私の平和観」とおことわりして、少し話させて下さい。」

戦争をすすめる人たちは、「平和」はあまり聖書に出てこない言葉だという。

この著者の価値観はその人たちはかけ離れたものです。下「」引用。

「こうなりますと、「平和」は、戦争に反対することであり、そのために働くのは特別な人だという見方があるとしたら、余りに近視眼的ではないかと思うのです。その上、聖書に散りばめられている「平和」ということばは、神の本質そのものであることを教えられるからです。
 キリストの平和があなたがたの心を支配するようにしなさい。この平和にあずからせるために、あなたがたは招かれて一つの体とされたのです。いつも感謝していなさい。
            (コロサイ三・15)」

そして、それぞれに道はあると……。下「」引用。

「「平和をつくりだす」道は、人それぞれの置かれている場にふさわしい形で見出されてゆくでしょう。
 私もまた、愛と信頼と責任感という宝を共有しながら、「人が好き」という思いで結ばれている仲間と共に、主に遺わされて歩みつづけるでしょう。
 いま、私たちの国は大揺れに揺れています。いまこそ、旗印を鮮明にすべきとき、心新たに「平和の君」(旧約聖書イザヤ九・6)に従って歩調を整えたいとねがいます。
          (一九八八年一二月『忘れな草』)」

クリスチャンであったヒトラーのことも書かれてあります。下「」引用。

「ヒトラーは、いつも、偏見と敵意と憎悪とをかきたてつづけることに腐心しておりました。
 若い人たちは、たがいに敵対するのではなく、たがいに手をとり合って生きていくことを学んでいただきたい。(西ドイツ、リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー大統領の演説『荒れ野の40年』
        (一九八七年三月『忘れな草』)」

マレー上陸のことが含まれる詩がありました。下「」引用。

「みこころが行われますように

昨年の八月十五日
マレーシアのネグリセンビラン州から
六人の証言者を迎えました
日本軍の真珠湾攻撃より
一時間早い午前二時
マレー半島に上陸した
四万五千の日本軍の
大規模な住民虐殺の嵐の中を
奇跡的に
生きのびた人たち--

「ネグリセンビラン州華人受難資料」によると
二七ヵ所、四二五○人以上が
虐殺されているという

平和に、のどかに
くらしていた村々に踏み込んで、
無抵抗の女、子供、老人たちを
「殺(や)れ!」の号令一下(いっか)
突き殺し、焼き払い
いまも、廃村がいくつも……
四七年も過ぎて
はじめて知りました

「過去は水に流して……」
「あの時は戦争だから仕方がない」
「『侵略』ではなく『進出』」
自分たちだけの論理で
とりつくろい
ねじまげ
無視無関心のただよう国へ
六人の証言を迎えたのです

「主の祈り」を
となえるたびに
血の海に投げ出された幼な子らの叫び……
母たちの呻き……
若者たちの絶叫……
すべてが一夜のうちに
死の暗やみにぬりこめられたことを
一瞬でも思い起こすことができるよう
何事もなかったかのように忘れ去らぬよう
主よ 心に刻みつけてください
  御国が来ますように、
  みこころが行われますように、
  天におけるように地の上にも。(マタイ六・10)」

「韓国の被爆者を訪ねて南から北へ」というタイトルで、日誌スタイルで書かれてありました。










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