磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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小説道場

2007年12月23日 | 読書日記など
『小説道場』
    森村誠一・著/小学館2007年

多くの人が思っている森村誠一と、ボクの感じでは多く違うような気もするが、それは抜かして書こうと思う。



帯に書かれてあります。下「」引用。

「「高層の死角」「腐蝕の構造」「人間の証明」……
幾多のベストセラー作品を世に送り出して42年、
著作350冊を超えた今もなお
“小説峰”の山頂を極め続ける著者が“よき書き手、いい読み手」になる法を実践的指南。」


随筆のようにボクには思えました。
道場のような厳しさはありません……。
常識的なことが多くは書かれてありました。

森村誠一の父は個人タクシーの走りだったという。下「」引用。

「アメリカ車のビュイックやシボレーを買い、タクシー屋を始めた。個人タクシーのはしりである。父も運転したが、運転手を雇い、タクシーが珍しい時代であったので繁盛した。」

映画は敵性芸術……。下「」引用。

「戦局が厳しくなるにつれて、日本には自由は東京の自由が丘という地名以外にないと言われるほどに、国民の自由は圧殺された。英語は敵性語としてスポーツ用語や芸術養護、また芸名まで珍妙な日本語に置き換えられた。なにしろ映画が敵性の芸術であるからけしからんと、帝大(現在の東大)の教授が大真面目に主張する時代である。」

--勤務していたホテルの斜め向いに、文藝春秋の新社屋。
そのホテルに作家がよく姿を見せるようになったという。

宿泊料をためた梶山季之氏の、不在中にチェック(怠納者が逃げていないかを調べる)、参考文献や資料を“取材”したという。
梶山氏は「きみはおれのモグリの弟子だね」と苦笑いしたという。

『悪魔の飽食』で、反対勢力の機関紙は「森村誠一暗殺計画」を特集。
--三つのことを書かれています。下「」引用。

「日本は憲法によって言論出版、表現の自由を保障されているにも関わらず、実際には三つのタブーがあることを知った。
 一つは、戦争犯罪の告発。二は、天皇および天皇制の批判。三は、差別問題である。」

それは、森村誠一の考えでしょうが、マスコミとは一般にそうだろうとボクも思います……。

それで、どうして民主主義のマスコミといえるのでしょうか?


--ミステリー小説の視点のことが書かれてありました。


坂本龍馬とは違って、大きな視野がないという……。下「」引用。

「たとえば幕末期の坂本龍馬や勝海舟は世界を視野に入れていた。彼らの視野は現代に乗り遅れた者よりもはるかに広い。我々はいつの間にか利便性の奴隷となり、インターネットのサイトや携帯メールの囚人となっている。時代の最先端にいると意識していたつもりが、最先端の波頭に巻き込まれて溺れたり、自分を見失ったりしている。」

重複語もあえて重複した方がイメージがいい場合は使われているそうです。

「村の時間」の時間です!
--これは、重複語か、きちんとした表記か?












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