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アメリカ大統領の信仰と政治-ワシントンからオバマまで-

2009年08月18日 | 読書日記など
『アメリカ大統領の信仰と政治-ワシントンからオバマまで-』
   栗林輝夫・著/キリスト新聞社2009年

図書館の説明文。下「」引用。

「アメリカ歴代大統領のうち、時代を異にする著名な10人を取り上げ、それぞれの信仰歴、生まれ育った宗教環境、教会の所属を紹介。その信仰が大統領時代の政治と政策に与えた影響について考察する。」



ユニテリアンだったジョージ・ワシントン。下「」引用。

「ワシントンの演説、書簡、命令書、その他の多くの公文書を詳細に吟味した歴史学者デイヴィッド・ホルムズは、わずかの例外があるものの、ワシントンの信仰はユニテリアンの理神論でもって大筋を理解できると述べている。つまり、普通なら「父なる神」とか「救い主イエス・キリスト」といった言葉があるべきところを、ワシントンは、「至高なる存在」とか「世の大いなる創造」「驚くべき統治」といったように、普遍的・哲学的な言葉で置きかえる。これは当時、植民地の知識人の魔に流行った聖書的ユニテリアズム、理神論の特徴で、ワシントンにとって神とは人格的な存在者ではなく、むしろ宇宙を司るパワーとでも言うべきものだった。それが証拠に、ワシントンはいわゆる回心体験や神との個人的交わりといったことにほとんど言及がない。」

「論争が続くジェファソンの信仰」 下「」引用。

「のちに「モンティチェロの聖者」と讚えられるほど清廉だったジェファソンは、一国の大統領としての振る舞いと役割に細心の注意を払い、在任中はキリスト教信仰の模範たろうとして、下院議事堂で執り行われる日曜礼拝にほとんど欠かさず出席した。-略-近くて便利だったということよりも、各教派の牧師や司祭が順番に司式する礼拝に出席することで、アメリカではいかなる宗派の信仰も自由なことを身をもって示そうとしたのである。-略-」

「福音派の大衆伝道師ビリー・グラハムに耳を傾けるアイゼンハワー」という写真あり。

「カーターの故郷は南部の聖書地帯」

クリントンの不倫……。下「」引用。

「-略-黒人教会の指導者でニューヨーク・リヴァーサイド教会の牧師ジェームズ・フォーブスは、大統領の言葉は真実に満ちていて嘘偽りがなかったし、「神の恵みに頼もうとする真摯な人間」がそこにいたと讚えた。慨してクリントンの支援者は、過失は誰にでもあって、大切なのは、罪を自覚してやり直すことであり、寛大な心で大統領を赦すべきだとの擁護の声を上げた。-略-」

ブッシュはメソジスト。下「」引用。

「-略-ローラー夫人との生活が理由でメソジスト教会に転会したときも、新聞記者から、前に所属した聖公会と今回の生活が会の違いをどう思うかと質問されると、聖公会は「儀式ばって、礼拝は繰り返しが多い」が、メソジスト教会はその点もっと「自由で跪くことがない」、重要な違いがあるのだろうが、それを説明するほど教理に詳しくないと言って、あとは口を閉ざした(マンスフィールド『ジョージ・W・ブッシュの信仰』)。」

まともな信仰団体ならば、破門すべき人もいるのでは?
--といっても、もちろん、破門する前に、きちんと指導しないといけいなが……。
指導もしていないのか? 宗教者としての責任は感じないのか?


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