磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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早乙女勝元長編青春小説集2 ハモニカ工場

2009年06月26日 | 読書日記など
『早乙女勝元長編青春小説集2 ハモニカ工場』
   早乙女勝元・作/理論社1972年

ハモニカのような工場……。
--そこで働く人たちの小説です。



金之助は自衛隊入隊。下「」引用。

「善介はもう一度、あらためて手もとのハガキをくわしく読んだ。それは印刷してあって、表はへたなペン字が、区町番地を書きこめばよいばかりになっていた。裏をかえすと、十一月五日午前七時三十分という出頭日時のほかに、場所、携行品など、こまかく印刷され、四ケタの受験番号がうってあった。そして表の殿の上には安藤金之助と書きこまれてあって、その下の青スタンプの印は“東京都練馬区二丁目・練馬駐屯業務隊募班”と、これはにくいほどあざやかに印刷されている。金之助は自衛隊を受けた! そんなことが、信じられるだろうか。ジュネーブ会議でも、あれほど乗気になってくれたフラッシュの金ちゃんが!」

寄らば大樹の陰……。
--そんなことをいって、公務員になる人たちはいますね……。

戦争屋という……。下「」引用。

「やめろい、自衛隊なんて戦争屋だぞ!」

それは大きな間違いだとボクは思う。

戦争屋は、政治家、官僚、そして企業……。

一般の自衛隊員は、その駒にしかすぎない……。

そして、危険な目にあうのは彼ら!

憲法違反の小泉総理は、いさましく、ノンキな言動ができるが!

安全なところにいる。

--ブッシュやブレアなどは、戦地へ行ったのだけれど、それさえもしなかった小泉……。

ブッシュなどは反民主主義の「チキンホーク」と呼ばれているが、それ以下の人物が小泉であるだろう……。

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危険を承知で彼らは行っていたし、自殺者も出たという……。

「あとがき」に書かれてあります。下「」引用。

「『ハモニカ工場』は、ぼくの二番めの長篇で、ちょうど二十歳から、ざっと四年近くを投入した作品です。ぼくのもとも好きな小説です。そしてまたこれは、ぼくの青春の記念碑といっていいかもしれません。
 こんど出版社の要望もあって、この小説に改作の機会があたえられました。-略-」

初刊……。下「」引用。

「小説『ハモニカ工場』は、一九五六年五月、未来社から出版されました。」

映画「明日を作る少女」(原作『ハモニカ工場』)







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