磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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世界を感動させた日本の医師

2006年12月17日 | 読書日記など
『世界を感動させた日本の医師
   信念を貫いた愛と勇気の記録』
     鈴木厚・著/時空出版2006年

帯に書かれてあります。下「」引用。
「こんな医師がいた!
忘れてはいけない彼らの生き方」



 目  次

永井 隆 浦上の聖人 自らの被爆を顧みず多くの患者を救済 …………………………1
荻野久作 世界の荻野 受胎の神秘「排卵と月経」の謎を解朗 …………………………63
荻野 昇 富山のシュヴァイツァー イタイイタイ病の原因を究明し患者救済へ………103
菊田 昇 世界生命賞受賞 胎児を守るための「赤ちゃん斡旋」の真実 ………………161
おわりに  215
謝 辞 218
参考文献  219


著者は川崎市立川崎病院の内科長をされ、北里大学医学部非常勤講師をされているようです。

そのなかで、このような本を書くのは大変なことだったろうと思います。


いい加減な政治家は「愛国心」や「郷土愛」などと軽く語られます。

ここでの、荻野昇医師を邪魔したのは行政と行政に関連する学者でしたね。

国民に「愛国」をしいる前に、行政と行政に関わる学者たちは反省されるべきだと思います……。

このような立派な医師もいたわけですね。

また、対極の恐ろしい学者もいます。


環境汚染この国のかたち


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また、永井隆博士のことも、きちんと書かれてありました。

原爆に関する記述では元本が事実とは違うと思われる箇所がありました。

ボクがまだ生まれていないころのことが書かれてあり、読んでよかったです。意見もボクと同様でした……。下「」引用。

「永井隆は戦争や原爆の悲劇を最も知っている人物のひとりであるからこそ、この悲劇を繰り返さないために多くの著書を残した。永井が戦争や原爆を神が与えた摂理と捉えたのは、キリスト教の教えには「苦しみも神から与えられた恵みであり、人間の苦しみをキリストの苦しみに合わせることによって価値あるものとする」という考えがあったからである。もちろん神の摂理という言葉を用いたのは、絶望している信徒に対して信仰に基づいた浦上再建への励ましの意味が大きかった。
 永井の本がベストセラーとなったのは、戦争、原爆を政治とは関係のない文章で綴ったからである。政治的なことは何も触れず、戦争を通しての自分の経験、観察、悲哀を語り、それが国民に感動をもたらしたのである。戦争を生き抜いた人々は戦争の悲劇を共有していた。そのため多くの人たちの心を打ったのである。そして「戦争や原爆を二度と繰り返してはいけない」と文中に書かなくても、永井の文章そのものがそれを強く訴えていた。さらに「科学者がつくった原爆が政治に利用されてしまった無念」を知り、「永遠の平和をつくるためには、科学者は政治家の支配から独立する勇気が必要である」という考えが彼の文中から伝わってきた。」



著者もまた科学者といっていいかと思います。

このような科学者が増えてくださることを一庶民として願います。











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