磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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消えた原爆搭載機

2007年11月22日 | 読書日記など
『消えた原爆搭載機』
    マーチン・ケイディン(著)/
       小川丈治(訳)/サンケイ出版1979年

あまり緊迫感がありません。『原爆神話』を基礎とした人たちが小説を書いたとしても、それは無理な気がします。『原爆神話』のために展示もさせなかった……。その展示の部分(現実)が大切だとボクはいいたい。



この核関連の小説は、一番はじめの「ゴジラ」映画ではない。

東映まんが祭の一つになってしまったような「ゴジラ」のように感じた。

現実の片方しか見ていない。

一番最初の「ゴジラ」はモノクロ作品である。

しかし、迫力は満点である。

--それは、戦争を知っている人たちが、ゴジラで逃げ惑っているからであるという評論があった……。


やすっぽい神を表現している。下「」引用。

「シェリンダンにその機会を与えた時、運命の神は、くすっと笑った。-略-神々が賽を振ると、その時は、アーサー・シェリダンの名に行き当たった。」

『原爆神話』の神もおそろしいもので、赤子さえも血祭りにあげて、正義とくる……。

旅客機でなくてもハイジャックなんだ。
と、検索してみると、語源はお笑いネタと一緒かもしれないという……。

これで恐怖しているのか? 図鑑みているようじゃないか? とボクは思いました……。 下「」引用。

「音が、やみました。友だちが、わたしのそばに寄り、叫びました。“ヒロシマだわ”と、彼女は言いました。“ヒロシマの再来だわ”わたしは、いままで、こんなにおびえたことはありませんでした……」



訳者「あとがき」に一流新聞の書評が掲載。下「」引用。

「国防総省やホワイトハウスは、核の管理などは至極簡単だ、などと言ってわれわれを安心させる。しかし、われわれは、スペイン起きでの水爆の落下紛失事件や、神経ガスの流出による羊の死亡事故などを覚えている。こうした出来事はすべて国際的な不安の種になっている。これまでにも、表沙汰にならなかった事故がまだまだあったのではないか? 身の毛のよだつ、原爆を扱ったこの小説は、狂気に満ちた現代社会では、こういうことも起こり得ることを示唆している」

あの9.11も原発を狙わなかったから、不幸中の幸いという方もいますよね。

チェルノブイリ以上になっていたと書く方もいますね……。

当時、比較的新しいチェルノブイリ原発、まだ放射性物質をたくさん貯めていなかったという。

旅客機でビルを破壊できるけど、原発は大丈夫なんでしょうか?

セスナでは安全という人もいれば、セスナに爆発物をつめば可能という人もいる……。

弱い部分があって、そこを狙えば、セスナでも可能……。

いろいろな論があるようですが、どれが本当か、わかりません。

日本はコストを抑えるため、アメリカのように頑丈に作られていないという人もいますね。










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