磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆を子どもにどう語るか   平和教育・被爆者運動の経験から

2006年12月08日 | 読書日記など
『原爆を子どもにどう語るか
  平和教育・被爆者運動の経験から』
      横川嘉範・著/高文研1997年

この著者は東友会(東京都原爆被害者団体協議会)事務局長、日本平和教育研究協議会常任委員をされているようです。



マンデラ歌舞団が来られたときのことが書かれてあります。下「」引用。

「一九九一年、南アフリカのアマンデラ歌舞団が全国公演をし、広島公演のさい、この「広島の土の下の骨が泣いている」という話を聞き、団員たちは広島の地を離れるまで、靴を脱ぎ、はだしで歩いたということです。人の悲しみを真っ正面から受けとめ、それをただちに行動であらわすことに、わたしは深い感銘を受けました。」


差別のことが書かれてありましたが、教育というのなら、そのことの分析や指針を書いていただきたったです。

そして自殺のことも書かれてありました。こういうことを忘れてはならないことと思います。


子どもの詩が掲載されていました。下「」引用。

「カデイシャさん(一一歳)は、

戦争 : いいわけのできないもの
平和 : それがあれば何もいらない
憎しみ : それからは何も生まれない
愛 : そしてそれがすべて」


これは子どもには間違いないだろうと思います。

でも、大人では「憎しみ」を昇華させて芸術の極みにまで高める人もいるとする方もおれるだろうと思います。


戦争責任について当然のことが書かれてあります。下「」引用。

「戦後「一億総懺悔」ということばがしきり使われましたが、戦争を開始し、戦争を遂行してきた政治の責任者と、生まれたばかりの赤ん坊に同じ責任があるなどということは成り立つはずがありません。兵隊として、戦場におもむいた人たちでさえ、その大多数は自ら進んでいったわけではありません。いわば、国民は、被害者であり、戦場で狂気にさせられ、あるいは倫理観を麻痺させられて犯した犯罪です。つまり、国民の被害者として追いつめ、加害者に仕立て上げていったのが国家であることはいうまでもありません。」


これは近鉄バファローズがなくなるとき、お偉いさんが「一億……」といいましたね。

野球も知らない人もいるのに……、あきれてました……。日本のお偉いさんたちは悪い意味で変わらないと思っていました……。



日本の不幸について。下「」引用。

「西ドイツの元首相シュミット氏は「日本の不幸は、アジアに友人をもたぬことだ」といっています。」


たしかに……。
しかし、日本人でも韓国人に友人がいますね。
韓国人にも「○○さんは好きだけど、日本(政府)は嫌いだ」と聞きますね。


保育園で「人間をかえせ」という映画を上映したという。

驚きましたが、いろいろと配慮したことは書かれてありましたが、どうだったかは理解できませんでした……。









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