磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ミサコの被爆ピアノ

2007年09月09日 | 読書日記など
『ミサコの被爆ピアノ』
   松谷みよ子・文/木内達朗・絵/講談社2007年

この絵本も、長田新ならば「平和をつくりだす」ものとは思われないようにボクには思いました。感傷的なものと評価されるのではないでしようか? あの原爆の惨事を知り、そこで受けられた困難を思えば、感傷的では止められないとボクは思うのですが……。絵本としては秀作と思えますし、よかったと思います。しかし、もう一歩あゆみだすことのできるテーマだとボクには思えました……。



このピアノは、ヤマハ製のアップライトピアノ。
高さ約120センチ、重量は約220キログラム。
製造番号18209……。

当時は非常に高価なもので、家が買えたとか……。

ミサコというのは仮名だそうです。

1945年8月6日。
女子挺身隊で弾薬工場勤務。

ピアノも被爆……。
しかし、残っていたことを喜ぶミサコ……。
ピアノをひくと、
「非国民!」という言葉が……。

「非国民!」という言葉をきくたびに、
--戦争は究極の差別!
ということばを思い出す。

戦争をする者たちこそ、差別主義者!
差別をつくりだして、他者を卑しめる、
非人道的な者たち!

平和な時代といわれても、
この言葉をはく、差別主義者!
国民にも、いろんな方がおられることは理解ができますが……。

2005年、ミサコさんは、矢川光則(やがわみつのり)さんが、ピアノを蘇らせる運動をされているの知り、このピアノを頼む。

--矢川さんはピアノを蘇らせ、コンサートを開く。
このコンサートは全国各地へ。

矢川さんはピアノを守っていこうという強い意志があるという……。


音楽……。
--戦意高揚の音楽もありますね……。
そうではない音楽をひろめていきたいものですね。

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↓ 被爆ピアノというのは一台ではないのかもしれません。
被爆ピアノ 再生の調べ【中国新聞】'05/7/29



被爆ピアノIN東京








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