磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ヒロシマで教える-核時代の平和教育-

2008年11月03日 | 読書日記など
『ヒロシマで教える-核時代の平和教育-』
  NGO被爆問題国際会議広島専門委員会、
    広島平和教育研究所・編/労働教育センター1977年

広島の平和教育にも不満をもってしまうのは、やはり積極的な平和しか、現実的ではないと思っているボクだからでしょう……。



この文章、左翼思想としか思えない。下「」引用。

「教え子を、ふたたび戦場に送らない--誓いの原点に、わたしたちは回避する必要がある。
 人間の尊厳をまもり、それを要求する主権者を育てるために、そうして、子どもたちが、連帯協調して、平和の倫理にもとづき、文化を創造する能力を身につけ、より高い人権にめざめた人間に成長できるよう、教育実践につとめなければならない。」

左翼による左翼のための左翼の平和!
--こんなものは、平和じゃない!
そういう人がいてもボクは否定できない……。

「〈資料7〉大田洋子『屍の町』(市民文庫)」は「〈資料8〉永井隆編『原子雲の下に生きて--長崎の子どもらの手記』(講談社)」のタイトルが入れ替わっています。〈資料7〉が永井のほうで、〈資料8〉が大田洋子です。

こんな課題が出ています。下「」引用。

「〈資料8〉永井隆編『原子雲の下に生きて--長崎の子どもらの手記』(講談社)
 -略-
(課題)
(1)第二次世界大戦における自己の体験を思い出させる人は、思い出を書いてみること。体験のないものの、思い出せない人は、おとなの人の話を聞くこと。」

このような記録が残っていたら、特に郷土資料として役立つことかと思います。

戦争のみじめさ……。下「」引用。

「〈資料9〉『小学社会』
 (発行日・一九五四年一二月五日、使用学年・小学校六年社会科教科書、発行所・日本書籍)
 単元「世界の平和」
(一)戦争のみじめさ
 太平洋戦争で、わが句には、約百八十五万人の人の命を失い、爆撃などによって、およそ……」

戦争をはじめる人たちには通用しないでしょう。
戦争愛国美談で、勇ましいことを吹聴刷ることでしょうね……。
--戦争で大儲け……。金や地位に目がくらんだ人たち、それは左右のイデオロギーでも成立している……。

「正義の戦争」……。 下「」引用。

「一つの見方として、平和を戦争のない状態、暴力やあらそいのない状態ととらえる消極的平和観と、平和を正義の実現された状態、人権の確立された状態と規定する積極的平和観とがある。前者の立場では「平和のための闘い」「正義の戦争」などはその平和概念と矛盾するためみとめられないが、後者の立場ではこれらを平和の現実的条件にふくむことを可能である。「平和」の概念として、このいずれをとるかによって平和教育の内容におおきな差が生れてくるであろう。」

アメリカがおこなった正義の戦争……。
--ヒトラーとかわりがありませんでしたね……。
超大国といいながら、イラクとアフガンでは一つ一つの局地戦では武器の差で勝っても、戦争では敗ける……。
愚かな人たち……。
--悪と指摘している人たちよりも、悪に成り下がっている人たち……。
泥沼でもがいている兵隊たち……。ベトナムから何も学ばなかったブッシュアメリカ。

当時も……。下「」引用。

「いま当局側は、長崎にみられるような、学校長が原爆読本を図書室から引き揚げたり、鹿児島では原爆映画「はだしのゲン」の上映のを職務命令で中止させるなど、正面きっての弾圧してきたり、一方では核兵器廃絶の民俗的世論に押され、仕方なく、“ヒロシマを教える”ことを提起している。その特徴は同情論、祈念論である。」

一億総懺悔で、「平和を望まない人はいない」なんて詐欺はもうやめていただきたいものですね。

戦争は大もうけでき、権力を集中できて、腐敗も好き勝手にできる……。

きちんと戦争を教えていただきたいと思う。







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