磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ビキニ水爆被災資料集

2009年01月02日 | 読書日記など
『ビキニ水爆被災資料集』
   第五福竜丸平和協会・編/三宅泰雄、他・監修/東京大学出版会1976年

年表:p666~685 文献目録:p686~718
雑誌や、手記、新聞など資料が豊富にある……。



「序にかえて」美濃部亮吉・著。下「」引用。
 
「-略-こうして7年前にスタートしたこの運動は、権力にも財力にも依存せず、純粋な人間の善意と勇気によって進められてきました。また、感情的な言動や人目をおどろかす街頭宣伝などでなく、おだやかな、知的な訴えをおもな武器としてきました。そういう静かな、潔癖な形にもかかわらず、この運動は、ひとりかえらひとりへとつたえられて、一歩一歩前進をつづけ、1973年11月には、新たに財団法人ダイゴ福龍丸保存協会を発足させ、地道な、貴重な成果をあげつつあります。
 その成果のひとつは、ビキニ水爆被災・ダイゴ福龍丸関係資料の収集であり、また、その資料をもとにしたこのたびの「ビキニ水爆被災資料集」の刊行です。-略-
 広島と長崎とビキニで、人間の身の上に、特に私たち日本人の上に何が起ったか、その認識をはなれて、今日と今後の私たちの世界観は成りたつことができません。-略-(東京都知事)」

「第五福龍丸のおしえ」三宅泰雄・著。下「」引用。

「-略-「死の灰」の化学分析は、東京大学、静岡大学およびいくつかの大学の研究室で、文字どおり、昼夜兼行ですすめられた。化学者たちは、短時日のうちに、「死の灰」の主成分が核分裂生成物であることをつきとめた。世界注視の下に、京都市で開かれた分析化学討論会で、その分析が発表されたのは、5月30日(日)のことであった。-略-」

3F式水素爆弾の構図 
ウランだけが、水素爆弾のマッチの役割をするわけではないという図だと思う。

俊鶻丸乗船名簿

三宅泰雄「日本に降った人口放射性雨(54.5~7)」(日本学術会議放射線影響調査特別委員会地理物理班報告No.1,54.8)」


「第2節 久保山氏の死因をめぐって」、「第3章 乗組員および国内外の人びとの手記・手紙」、「3-2 ビキニ患者と日米医学陣(清水健太郎)」のタイトルもありました……。

歌「福龍丸は生きていた」楽譜つき。
また、演劇・民芸公演「漁港」の舞台写真
--演劇のことも書かれてあった。

イレーヌ・キュリー博士。下「」引用。

「ビキニ実験について女流評論家のD・デッサンチはイレーヌ夫人を訪ね、水爆への証言を聞いた。-略-また、世界のどこであろうとも降って来ないとは断言できません--」


--研究をした結果、資料……。
このようなこともしっかり残しておかないと困ったことになるだろう。

商業主義のみでしか考えられないマスコミの人間もいる。
--このような資料も大切なことであることも理解してもらいたいものです。

そして、このような資料をネットで公開して、研究者や、この問題を考えたい人たちに提供することは開かれた社会としても大切なことではないでしょうか?

ウソを一方的に流されることがあっても、それを防ぐことができるのは、資料です……。
事実をきちんと伝える資料ですね……。

つっこみをしていればいいと思っている、軽率なマスコミからも脱却してもらいたいものだ。








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