『銀の虚城(ホテル)』
森村誠一・著/角川文庫S49年初版、S52年12刷
ホテル業界に勤務されておられ、
退社後、スクール・オブ・ビジネスで観光学科
の主任講師もされていた森村誠一さんの本です。
ビジネスとはきついなあーの一言です。
この小説の主人公は、産業スパイのようなことをする
のですが、悪質な人物です。
そのくせ、自身では純粋だとでも思いたがる、
困ったさんですね。
そして良心に恥じ入ることがあれば、
すべて世の中のせいにするのです。
まあ、そんな思考をするのは、
今にはじまったことではないのですね。
この三十年以上前の小説でさえ、
そうなのです。
森村さんらしい、鋭い描写がそこここにあります。
ホテル業界に勤務されていたこともあるので、
業界用語や、ホテルの内情などが、
よくわかると書いてありますが、そう思います。
お芋の切り方も図つきで書いてあり、
なるほど、そうれば均等に切れるのかと
妙なところで、メモをとったりもしました。
娯楽作品だと思いますが、良心的で
大人の小説という感じがしました。
この時代から外資にのっとられるということがあったんですね。
今も昔も商売はきついです。
何とかきちんとした倫理を保ってもらいたいものですね。
もくじ[文学・哲学・法律・政治]
森村誠一・著/角川文庫S49年初版、S52年12刷
ホテル業界に勤務されておられ、
退社後、スクール・オブ・ビジネスで観光学科
の主任講師もされていた森村誠一さんの本です。
ビジネスとはきついなあーの一言です。
この小説の主人公は、産業スパイのようなことをする
のですが、悪質な人物です。
そのくせ、自身では純粋だとでも思いたがる、
困ったさんですね。
そして良心に恥じ入ることがあれば、
すべて世の中のせいにするのです。
まあ、そんな思考をするのは、
今にはじまったことではないのですね。
この三十年以上前の小説でさえ、
そうなのです。
森村さんらしい、鋭い描写がそこここにあります。
ホテル業界に勤務されていたこともあるので、
業界用語や、ホテルの内情などが、
よくわかると書いてありますが、そう思います。
お芋の切り方も図つきで書いてあり、
なるほど、そうれば均等に切れるのかと
妙なところで、メモをとったりもしました。
娯楽作品だと思いますが、良心的で
大人の小説という感じがしました。
この時代から外資にのっとられるということがあったんですね。
今も昔も商売はきついです。
何とかきちんとした倫理を保ってもらいたいものですね。
もくじ[文学・哲学・法律・政治]
「悪魔の飽食」「棟居」物 等いくつか読みました。
TVにも、昔、ホテルのフロントマン役でちょいと出をしたのを観た憶えがあります。
その時に松本清張と出会っているようです。
http://www.morimuraseiichi.com/
「高層の視覚」で乱歩賞作家になられたんですよね。