磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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アメリカの影

2008年01月08日 | 読書日記など
『アメリカの影』
   加藤典洋・著/河出書房新社1985年、1986年4版

『アメリカの影』
   加藤典洋・著/講談社1995年

どうも、こういう本は苦手です。酒に酔うように、文学に酔う……。現実離れした論理に酔う……。そんな感じを受けてならない……。



左は最初に出された本の4版、十年後に発行されたのが文庫本が右。

・「アメリカ」の影--高度成長下の文学
・崩壊と受苦--あるいはフロンティアの消滅
・戦後再見--天皇・原爆・無条件降伏

純文学というものに関わっている作家の名前がよく出てきます。

これらの方たちは、内容よりもカリスマなどという現代の人たちの先駆者のように思えてなりません。

「核の冬」があるというのに、「交戦権」にこだわるのか? 下「」引用。

「江藤自身が問うている。
 もし米国が、憲法第九条二項の「交戦権」否認が、日本の主権行使を少なからず拘束している現実を認めるならば、米国はおそらくこの“主権制限条約”が、なによりもまず対日不信の象徴であることを認める筈である。」

今では、兵隊まで民営化されたアメリカの軍需関連産業
日本もブーツを見せろ!
という方がさらに、異常ではないか?


現実よりも言葉にこだわる。無意味としか思えない。
現実を知るために言葉があり、言葉を知るために現実はない。

ルーズベルトは日本の主権さえ認めないという……。
--そりゃ、占領しようとしたのだから、指摘されるまでもない。


迷言を書いている。下「」引用。

「ストルガツキー兄弟がいて、この作品の題辞に
「きみは悪から善をつくるべきだ
 それ以外に方法はないのだから。」」

論理的にどういうことだろう……。ナゾである。


ボクにとってはナゾの部分が多い書物……。







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