磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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あごら311号 「あの戦争」を語り継ごうI

2009年01月04日 | 読書日記など
あごら311号 「あの戦争」を語り継ごうI』
     あごら新宿(編)/BOC出版部2007年

庶民的な雑誌のように思えました。年齢の比較的高い人たちが書かれておられます。語り継ぐのですから、当然ですね。



帰国すると、母親が大釜で、服を煮たという。
それは、シラミやノミ退治のためだったという。

自決するための青酸カリ。下「」引用。

「その後、私が青酸カリを持っているのを知った友人に、欲しいと言われて分けてあげた。ところが、しばらく後に彼女から「あの青酸カリは効かなかったわよ」と言われて驚いた。」

「中国残留婦人・残留孤児は なぜ生まれたか」というタイトルで小川津根子さんが書かれています。
裁判というものは、本当に体力や財力を求められるもので、それをしたくてもできない方もいますね……。

それだけでなく、差別というものもやはり忘れてはならないものと思います。下「」引用。

「また役所の窓口の、戦争を知らない若い役人の邪険な対応から推して、「裁判になど加われば生活保護の打ち切りほか、二世、三世にまで悪影響が及ぶ」とおそれる人もいる。戦前、戦中の徹底した学校教育と社会教育の結果、「お上」に楯突くことをおそれる人もいる。」

お上でないのは選挙の時のみですね。
一票の大切を忘れないでいただきたい……。

文化大革命の時はやはり大変だったようです。下「」引用。

「しかし、一九六六年にはじまる文化大革命の嵐は、中国に取り残された日本人婦人と孤児を、またも翻弄する。松田さんと子どもたちは、「小日本鬼子」といわれる程度だったが、夫は「日本人の妻をもっている」と、病気になるほどの攻撃を受けた。加害国の人間との結婚は裏切り行為だった。」

差別主義者が権力を握ったとき、おそろしいことが起きるのは古今東西おなじことですね。


「シベリア抑留捕虜に対する不当な差別待遇」というタイトルで池田幸一さんが文章をよせられています。

1999年、「カマキリ訴訟団」の事務局長。
サイトも作られています。
「老いたる蟷螂の言い分」

「生体解剖」についても書かれありました。
特権的「軍医」から始まったという
日本兵を救うための「生体解剖」実験?。

なぜ忘れるのか? という文章がありました。下「」引用。じお
「なぜ忘れたと思いますか? 命令されて拒否できず、「何げなしにした」行為には責任を感じることがない。罪という感覚があれば、覚えているはずです。-略-まず、思い出すことです。そこからのみ、反省は始まります。反省なき謝罪はあり得ません。」

しかし、当時、生体解剖は正しかったという著者。
著者はそれでもいいだろうが、被害者の関係者は許すとは思えない。

「蟻の兵隊」についても書かれてありました。












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