磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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【小説】原発事故 チャイナシンドローム

2008年06月19日 | 読書日記など
『原発事故 チャイナシンドローム』
   バートン・ウォール(著)/関口幸男(訳)/廣済堂出版1979年

同名の映画はとても話題になりましたね。
--振り返ってみれば、チェルノブイリ事故を起こした人たちも、この時TMIのようなことは起こらないといっていた……。しかし、それは心理的な問題で起こったとはならないと思う……。事故は起きてほしくないが、起きてしまうものだ……。それも予想外のことで……。1000円の部品からも、大事故は起きるし、巨費をかけたからといって、事故をなくすことはできないという人のいうことが現実だとボクは思う……。



この原発というものが、戦争から派生したことがこの会話でも理解できる。下「」引用。

「原子力潜水艦からなんだよ。一度か二度、兵役をおえたあとの連中をだ。この種の仕事の経験をつんだ人間が、ほかにどこから見つけられると思う?」

今、小説で性差別のことをテーマにしていますが、野蛮なことは米国も同様ですね。下「」引用。

「彼らは、キンバーリー・ウェルズのオッパイとおしりのために給料を払っているのだ。それだけのことだ。」

小説が先か、映画が先か?……。下「」引用。

「本書は、映画「チャイナ・シンドローム」の脚本をもとにして小説家(ノベライズ)された作品である。ノベライズ物は一般に、平板で、薄味で、書込みのたりものが多いといわれるが、それはたぶん、映画と小説とには本質的な相違があって、むしろ映画を忠実になぞろうとする無理、人物および情景描写の不足からくるものである。」

映画が先のようですね。

カレン・シルクウッド事件をモデルにしているシーンもあるという。下「」引用。

「カメラ助手が自動車事故を装って殺されるくだりは、カレン・シルクウッド事件が下敷きになっている。カレンはオクラホマのプルトニウム工場の女性研究員で、工場の安全基準に疑問を持ち、一九七四年四月、資料を新聞社に手渡そうと出かけた途中、謎の事故死をとげた。資料はいつのまにか彼女の車から消えていた。ジェーン・フォンダはかねてからこの事件に興味を持ち映画化も考えていたという。」

スリーマイル島事故で、この映画はさらに話題になったとボクは記憶する……。下「」引用。

「去る六月四日、NHKでこの事故を扱った「原子炉溶解の恐怖」(再現スリーマイル島の四日間)が放送された。ご覧になった方もおられると思う。原発事故の恐ろしさを生なましく伝えてくれていた。これでまた、もう一度皮肉にも、この原発を運営しているメトロポリタン・エディソン(ME)社の広報担当物が、事故収拾後の会見で「今回の事故で死者はひとりも出なかった」と発言していたのが印象的であった。ME社の社長は、原子炉が爆発するようなことはありえないともいっていた。」









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