磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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岩波ジュニア新書3 わたしの少女時代

2008年08月31日 | 読書日記など
『岩波ジュニア新書3 わたしの少女時代』
   池田理代子、他・著/岩波書店1980年

「まえがき」で書かれてあります。下「」引用。

「この本では、いま、社会の各分野で活躍されている三十代から七十年代におよぶ十三人の方々に、それぞれの時代的背景のなかでどのような少女時代を過ごされたか、そのころ抱いた夢や希望が、その後どのように実ったか、を語っていただきました。」



■目 次■
まえがき
“生きる”ことに目覚めたとき 池田理代子  1
わが道を行く 今井道子  17
バイオリンと歩むななから 黒沼ユリ子  33
幼き頃へのノスタルジア 増井光子  49
二番目娘の個性 中川季枝子  65
二、三秒の闇 林京子  81
私、もう一人の私 宮城まり子  97
弁護士にかけた夢 土井たか子  113
戦時下の青春 石井ふく子  129
地理学にあこがれて 籾山政子  143
似顔絵かきの体験 丸木俊子  161
女学校へゆきたい 沢村貞子  177
アメリカに旅立つまで 石垣綾子  193
   カット 飯山勇


林京子と、丸木俊子が原爆に関わる作品をつくらてれいますね。

林京子さんの文章……。下「」引用。

「私は娼婦の遺体が乗せられた車を、ぼんやり見送っていた。娼婦が、犬や猫や馬や、そして行き倒れの乞食たちと等価に処理されたことが、不思議でならなかった。日本人なのに、と思った。母がいう、あんな女だからなのだろうと、とも思った。」

そして、差別意識をもっているようだという……。下「」引用。

「子どもである私が意識していたとは思えないが、母が娼婦にたいしたように、私も名静に差別意識をもっているようだ。不思議なことだが、時代の流れや母の意識を通して、私もまわりの人たちの価値を決めていたようである。」

この文章を書いている時も、もちろん林京子さんは差別意識をもっているけれど、それを意識されてもいません。

行き倒れの乞食も同じ人間ですね……。

編集者の人たちも、気付かれなかったのでしょうか?










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