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空想科学小説誌 S・Fマガジン-特集第三次世界大戦-1962年3月号

2008年05月13日 | 読書日記など
『空想科学小説誌 S・Fマガジン-特集第三次世界大戦-1962年3月号』
   早川書房1962年

科学が人類の未来を奪い去る前に……。今も多くの人の未来を科学がむしり取っていることを見つめてほしい……。



娯楽雑誌かもしれないが、大切なことに挑戦する。下「」引用。

「20世紀の悪夢
水爆戦をどう生きのびるか
シェルターは役にたつか
 おのおのの世紀は、それぞれ、人類への贈物をたずさえてやってくる。二十世紀の最大の贈物はいろいろとあろうが、まちがっても、原爆を積んだミサイルであってほしくもないものだ。ここにインタビュウのかたちで編集してみた『水爆戦をどう生きのびるか』は、毎日、産経、東京各新聞及び大平住宅株式会社の協力を得て、SFマガジン編集部がこころみたものである」

どうしたら、水爆攻撃から日本を守るか? 下「」引用。

「編集部 ということは、日本人としては生き残りたければ原水爆を持ちこまれないようにすることですね。
A記者 けっきょく、基地撤廃が根本的だね。」

他の本でも狙われるのは、まず米軍基地、そして次に自衛隊……。

沖縄戦でも、日本兵に守ってもらおうと、日本軍についていった人たち。
--壮絶なる最期がまっていた……。
日本兵を好まなかった人たちは、集団自決することもなかったという……。

まず厚木が狙われるという指摘。下「」引用。

「編集部 基地はどこがいちばんねらわれそうですか。
A記者 まず厚木(神奈川)、小牧(愛知県)。それから千歳(北海道)、もあぶないな。
B記者 F一○四の置かれる青森の三沢、北海道の美幌、浜松(静岡県)、鹿屋(鹿児島県)板付(福岡市)。
C記者 横須賀はどうかな。第七艦隊の潜水艦が寄港でもしていれば。
A記者 そういうウワサはあるな。やられる可能性はある。」

ポラリスが日本を攻撃するか? 下「」引用。

「編集部 戦争の第二段階で、米軍が戦況不利とみて、日本を抛棄する決心をする、そのとき日本がソ連の基地化するのを阻止するために、原子力潜水艦にポラリスを日本へぶちこませる、という説がありますが、どうですか。
B記者 まずないでしょう。-略-」

日本軍でも、どこの軍でも、逃げる時には、武器庫を爆破したりしている……。
核兵器まで使うかどうかはわからないが……。
--ないとは言いきれないとも思う……。

シュミレーションを描く。下「」引用。

「■誌上構成 世界最終戦争
■制作 早川書房
■協力 石川喬司(毎日新聞社)上原卓郎(産経新聞社)上田彦二(東京新聞社)
 われわれと未来との間に立ちはだかる怪物、核戦争。これを考察することなしには、どんな未来も絵空事に等しい。これは本誌が、毎日、産経、東京各紙記者の協力を得て誌上に立体的構成をこころみた、第三次大戦の予想図である。」

池田首相は松代大本営へ。下「」引用。

「池田首相ら全閣僚と、防衛庁幹部はいまヘリコプターで飛び立ちました。行先きは松代の旧大本営だそうです。食料も貨物用輸送ヘリコプターで運ぶそうです。それに飲料水まで……」

もう戦争の結果はみえている場合なのに、逃げ出す……。
--今の政治家なら、ありえるかもしれない。
昭和天皇は逃げなかった……。

そして、どんなことがあっても、この論理は崩れないだろう……。下「」引用。

「此の間からすることないんでライト・ミルズの『第三次大戦の原因』を読み返してるんだが、まさにズバリの予言だったね。たとえば偶発事故によって戦争が起こったにしても、その偶発事を生じさせた機構それ自体は決して偶発的ではない。米ソとも人間と機会が戦争メカニズムに編成されていて、一路それに向けられているからだ--という指摘。耳が痛いね。わかっちゃいたけど、やめられなったんだな」

その機構とは、戦中からかわらない、いつものことですね。

これはアメリカにもロシアにもあるだろう……。









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