磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ナチス体制下におけるスィンティとロマの大量虐殺

2010年04月16日 | 読書日記など
『ナチス体制下におけるスィンティとロマの大量虐殺-アウシュヴィッツ国立博物館常設展示カタログ〈日本語版〉-』
    ロマニ・ローゼ(編)/金子マーティン(訳)/
      反差別国際運動日本委員会2010年

欧文タイトル:THE NATIONAL SOCIALIST GENOCIDE OF THE SINTI AND ROMA



「日本語版の発刊にあたって」 下「」引用。

「今般、ロマニ・ローゼ編 アウシュヴィッツ国立博物館常設展示カタログ『ナチス体制下におけるスィンティとロマの大量虐殺」が翻訳・出版される運びになったことは、ナチスによって「劣等」とみなされていた民族の大量虐殺が、ユダヤ民族に限られていなかったことが十分知られていない日本のナチズムの惨めたらしさを改めて確認すること、ならびにやはり日本では十分知られていないスィンティとロマの人びとに対する理解をふかめること、この二つの意味で大変有意義である。-略-本書は、過去を知るためでなく、今後の日本がかつての誤りに再びおちいらないためにも、他山の石として熟読するべき書籍である。-略-
   2009年12月
    反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)
     理事長 武者小路公秀

ナチスの勢力圏において、幼児から高齢者までが家族ごと組織的に殺害されたという……。

煽動報道……。下「」引用。

「大多数のドイツの新聞社および公共と民営のテレビ局による差別的で人種主義敵なスティスマとロマについての報道を、中央委員会は長年にわって厳しく批判してきた。-略-特定の被疑者の民族性を公表する名誉棄損的な報道の背景として、そのような情報が官庁から報道機関に流される場合が多いからである。ナチスが遂行したユダヤ人およびスィンティとロマの絶滅政策に先行して、報道機関による人権無視の扇動報道と犯罪民族視があったことを想起すれば、そのような差別禁止条項の制定は重要である。-略-」

--「スィンティとロマ」の呼称について。
ジプシーと言葉を「スィンティとロマ」は拒絶しているという。
どちらもロマニ語の自称であるという。下「」引用。

「「スィンティ」とは中世後期から中央ヨーロッパに定住しつづけた少数民族構成員であり、「ロマ」は南東ヨーロッパ諸国からドイツへ流入した構成員を指す。-略-」

人種優生学研究所。下「」引用。

「1936年、ロベルト・リッター博士が所長の「人種優生学研究所」が設立された。帝国内全土のスィンティとロマを探し出し東六するよう、1938年にナチス親衛隊首領のハインリッヒ・ムヒラーが「研究所」に委任した。-略-」

オーストリアや、当時ナチス・ドイツの属国スロヴァキアでも迫害があったという……。

小さな子どもに不妊手術。

--写真も豊富な本である……。





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