磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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フィンランド 学力世界一の秘密 オッリペッカ・ヘイノネン元教育大臣 日本とまるで反対!

2008年01月24日 | 読書日記など
NHK BS 2008年1月5日
BS特集 未来への提言

フィンランド 学力世界一の秘密
日本とまるで逆!
オッリペッカ・ヘイノネン元教育大臣


未来をになう子どもたちの教育。

今、注目をあびている北欧の小さな国、フィンランド。

元フィンランド教育大臣・オッリベッカ・ヘイネンさん(42歳)

当時、29歳で教育大臣に就任した。

フィンランドの学力向上に大きな貢献をした人。

「教育で大切なのは機会の平等です。その基盤があって初めて世界の頂点に立てる高い水準の人材を育成することができます。教育はいわば“投資”です。国の競争力に関わる問題です。」

落ちこぼれを一人も出さず!

フィンランドは、日本とほぼ同じ広さであるという。しかし、人口は少ない。

フィンランドは今、世界有数の競争力をもっているという。
その強さは教育にあるという。

OECDの学力到達度調査では、知識の詰め込みではないという。
・リテラシー、情報を読み解く力。
 読解力
 数学的リテラシー
 科学的リテラシー
 問題解決能力


--学力も世界ランクを落ちていく日本。

オッリベッカ・ヘイネンが就任したとき、不況だったという。

インタビューアーは、東京大学教授・佐藤学さん(55歳)
--フィンランド人は昔から一部の人にいい教育したらいいと考えていない。
教育こそが組織や企業、国自体の競争力をあげると考えているという。
教育の機会の平等は大切。
教育は投資です。国の競争力に関わる問題です。
人という資本に投資することが一番いいと、教育に投資。
研究開発も活発になったという。

☆☆改革☆☆
・国はおおまかな到達目標を示すだけ。
・教育現場に多くの裁量権をゆだねたという。
地方自治体と学校、教師などが決める。

フィランドの指導要領は少なくなったという。
--インターネットなどで調べて教師が教材をつくるという。

自由を手にした現場の教師。
どうしたら子どもたちの学ぶ力を伸ばせるか。
くつろげる職員室で智恵を出し合っているそうです。



いろいろな工夫をしている授業。
--子どもたち自身に公式などを見つけさせる授業。

裁量権が与えられたことで、教師のやる気がでたという。

--中央政府が強力にコントロールすることないと大臣は思ったという。
現場を知り抜いている専門家、教育のプロが活躍できる場を与えたという。
そして、システムに柔軟性をもたせることを考えた。
地域によって、異なるから、それぞれの強みをいかせるように考えたという。

現場の教師の実力をあげることが大切である。

教育には自由はかかせません。

生徒の意欲が大切、管理すると意欲が失われていく……。

教師はなりたい職業のトップであるという。
--最低大学で五年学ばなければならない。
教師にむいてなければ転部をいわれることもあるという……。
--社会的なネットワークをつくれる能力も必要。
年一回の研修があるという。
クラブ活動はほかの人たちが受け持っているという。

教師たちは保護者のきびしい目にも堪えなければならない。

子どもたちにPCでネットできるようにしているという。
--それは全ての科目で利用できるようにしているという。

☆☆図書館☆☆

日本の同じような図書館の4倍の数だという。

毎日平均1時間の読書。世界一の読書好きだとか……。

大臣のころ、図書館と学校の連携をふかめるようにアシストしたという。

1年間で20冊以上を図書館で借りるという。

読書で豊かな生活を。
ユニークな図書館のシステム。
--新聞も読める。新聞と教育文化が結びついてる。
新聞は市民の教育の場だと思っている。

森と湖の国。
冬は雪にとざされる。
人々は協力して暮らしてきた。
--ロシアなどに支配されていた苦難の時代もあったという。
小さな国が生き残るためには、コミュニケーションが大切だという。

税金が高くても、みんなが安心してくらせる社会を選んだという。

学校の給食費は無料……。


フィンランドに移住してきた子どもにも、補助学習指導員が教えるという。
--フィンランド語を教えている……。

自己中心的な人を育てないことも教育の大切な仕事であるという。
……ヒトラーのような人物が出てきたら、その社会は大変なことになるとボクは思います。

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教育制度・システムが完成するということはないと思う。
--それぞれの時代において考えていかねばならない……。

多くの人が精神的にまいっています。
あまりにも変化の速度がはやいから。
なぜ、走りつづけなければならないのか?
走りつづける力があるのか?
たくさんの選択肢があることが人々の苦痛になっているという。

手本にする生き方すらないという。

次世代の大人になる力が弱まっていると思っています。

次世代のためにも、今の世代がしっかりした社会をつくること。

人は知識だけでなく、自らのうちに洞察力をもっていなければなりません。

これからは、あえてペースをおとして、一人一人に考えさせなければならない。


「私たちは学校のためでなく、人生のために学ぶ!」

生涯を通じて学ぶ……。




この番組は昨年2月12日にも放送。





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