磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

ヒロシマ・ナガサキを世界へ  被爆医師の反核語り部世界行脚

2006年08月04日 | 読書日記など
『ヒロシマ・ナガサキを世界へ
   被爆医師の反核語り部世界行脚』
     肥田舜太郎(著)/肥田舜太郎 大江健三郎(対談)/
       あけび書房1991年

表紙の裏に著者のことが書かれてあります。下「」引用。

「1917年生まれ、1943年、日本大学専門部医学科卒。1945年8月、広島で原爆に被爆。直後から現地で被爆者医療にあたる。
 埼玉共同病院前院長。現在、埼玉中央医療生協理事長、日本被団協中央相談所理事長、埼玉被団協(しらさぎ会)会長。」



この著者は明確に語られるのが特徴です。下「」引用。

「欧米の人たちを執拗にとらえて離さない「核兵器が戦争を抑止する」とする「抑止論」も、「東側と西側の核兵器のバランスで平和が保たれる」とする「バランス論」もともに、核兵器が戦争の勝利を保証するという「放射能の恐怖に対する全くの無知」から出発している点でナンセンスそのものです。そして、核兵器廃絶こそが人類の生存と平和を保証する唯一の道であることを理解させるうえで、広島・長崎の被爆体験がどんなに大きな力を持っているかを、私は改めて教えられました。」


それから、草の根がお好きなようです。下「」引用。

「もう一つ、私の反核行脚の特徴は、権威のある組織や機関との交流を避け、もっぱら無名の草の根の人たちとの交流に徹したことにあります。」


大江健三郎との対談もあります。共感の大切さを話されていました。下「」引用。

「大江 広島で被爆された人たちが被団協で運動されているとき、苛酷な経験をして苦しみながら生きてきたことをつうじて、大きいすみきった共感をつくり出していられる。同時に、被爆者がヨーロッパに行って話されると、そこで生じるのも共感です。
 外国で、日本の文学や被爆者の手記、彼らの運動と思想を紹介しますと、僕をのりこえて聴衆と広島の人びととの間の共感が伝わり、その共感の核として被爆者問題がある。被爆者の方たちはやっぱり苦しくても話し続けていただかなきゃいけないし、日本の作家や詩人はそれについて書く勇気をふるいおこす必要がある。」

友人夫婦の話しはきつい話しでした。

反論の仕方も明確です。下「」引用。

「「なぜ、アメリカの原爆だけ悪くいう? 日本にも核兵器の支持者がいるはずだ」と挑戦してくる。「アメリカが落としたからその話をしている。ソ連だったらソ連という。何か都合でも悪いか」と開き直った。」

そうですよね。確かに……。
アメリカ人は「抑止論」といっても、もう使用した人たちですね。
人道の罪を犯した人たちですね。

しかし、著者は核兵器はどちらも殺すと明確に書かれています。

フランスに反核運動に行かれたとき、美帆シバ夫妻と出合われたようです。そのことは、美帆シバさんの本にも書かれてありました。

エノラ・ゲイの元米兵もテレビ出演していたようですが、情けない人たちだと思いました。

サダコのことは、やはり知っている人がいるようでした。

高等学校で。
男子生徒が「どうして鶴を折るのが平和運動になるのか」

通訳困難で。フランスの女高生が。
「さだ子の話で学んでいます」と助言。






もくじ

もくじ







最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。