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父が語る太平洋戦争3 燃える日本列島

2008年09月23日 | 読書日記など
『父が語る太平洋戦争3 燃える日本列島』
   来栖良夫、他・編集委員/永井潔・画/童心社1978年

今後もこのことは変わらないでしょう……。下「」引用。

「こまったことに、戦争も二十年をすぎると、つらいことはわすれたい、あんなくるねしみは語りたくないと思う人がおおくなる一方、戦争をよくしらないわかい人もふえてきて、いいかげんな連中が戦争をいさましいお話にしたてたり、ファッションで軍隊ルックをはやらせたり、雑誌の景品に軍国調をもちこんだりしています。政治のほうでも、自衛隊を拡大したりして、また戦争屋のあらわれそうな不安におそわれています。
 どんなもっともらしい理由をつけても、戦争は人殺しだし、文明の破壊です。もし今後、大きな戦争がおこってごらんなさい。地球上に人類はいなくなってしまうでしょう。」

■もくじ■
この本のはじめむに  5
悲劇の島沖縄(解説)  12
沖縄の少年兵  兼城一  14
ひめゆり部隊はゆく 与那嶺百子  28
上野二等兵としらみ 代田昇  39
宮古島(沖縄)はガキ島 岩佐氏寿  53
戦艦大和の最期 石川光男  61
*無差別爆撃と原爆(解説)  72
東京のいちばん長い夜 早乙女勝元  74
焼けだされる 小口巽  85
避難列車 宮下全司  102
*ピカドン! 原爆第一号 小倉豊文  110
*原爆また長崎へ 内田保信  119
みじめな民衆(解説)  130
三十八度線をがく 藤原てい  132
小ゆびほどの遺骨 小原徳志  143
人間魚雷で死んだ兄 西原若菜  148
鶴のとぶ着物 堀尾青史  156
平和への道(解説)  160
大本営発表の内幕 新名丈夫  162
判決は重労働三十年 禾晴道  169
切腹 宮下全司  176
戦争のない世界へ 遠藤三郎  182
執筆者名  190
 *が原爆関連作品です。

もくじ


ダイナマイトを食べたそうです。下「」引用。

「ダイナマイトを食べた兵隊がいた。
 ひとりやふたりではない。何人もの兵隊が食べた。黄色い、ようかんのような形の、ようかんのようなやわらかさの火薬で、食べると、ようかんのように、あまいということであった。
 ふざけて、食べてみせたわけではない。食べ物がなかったのだ。」

戦艦「大和」や「武蔵」はこんなに多きかったそうです。下「」引用。

「長さ二百六十三メートル、これは東京駅表玄関の建物がすっぽりはいってしまうほどの大きさで、速力も、三十ノット近いすばらしい高速である。」

逃げると大変だった……。下「」引用。

「「赤紙」がきたのに命令どおりせず、どこかへにげてしまつたとしたら、その人は人殺しよりもっとわるい罪人として、日本国じゅうさがしまわられました。のこった家族は「憲兵」(軍のけいさつ)につきまとわれ、きびしい取りしらべをうけ、あるときはごうもんにかけられました。近所の人からは「非国民」といわれ、つきあってもらうこともできませんでした。」

『フォア文庫C061 燃える日本列島-父が語る太平洋戦争-』
   来栖良夫、他・編集委員/永井潔・画/童心社1985年

上の本の文庫版です。

「解説=未来の平和は歴史に学ぶ」石上正夫(児童文学評論家)・著がプラスされています。











もくじ






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