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竜谷大学国際社会文化研究所叢書8 戦争と家族-広島原爆被害研究-

2009年06月14日 | 読書日記など
『竜谷大学国際社会文化研究所叢書8
  戦争と家族-広島原爆被害研究-』
    新田光子・編/昭和堂2009年

図書館の説明文。下「」引用。

「戦争と家族」、とくに女性・子どもの戦争被害研究が提起する視座に注目して論じた研究書。家族単位での民間原爆犠牲者把握の必要性を説き、さらに原爆孤児問題、在韓被爆者についても取り上げる。」



「カバー表写真 : 原爆投下前の広島市X町内小学校児童の集合写真」

「はしがき」に書かれてあります。下「」引用。

「本書「戦争と家族--広島原爆被害研究--」は、二○○四年度・二○○五年度における龍谷大学国際社会文化研究所共同研究所「戦争の社会的影響に関する研究--新しい視点からの原爆被害研究をめざして--」(新田光子・山田美由紀・高橋三郎)の研究成果の一部である。
 「戦争と家族」というテーマをとりあげた理由は、最近の「戦争と家族」という研究、とくに女性・子どもの戦争被害研究が、戦争の社会的影響を考察する場合、戦中・戦後の変化を連続的に分析する必要があるという視座を提起していると考えるからである。-略-」

「はじめに」で書かれてあります。下「」引用。

「-略-ここでは原爆被災による家族世帯への影響について、広島爆心地に位置した、ある町内の例をあげて検討する。-略-」

--恩給と戸籍。
再婚した妻は、新しい戸籍をつくると、恩給がもらえないので出すのが遅れたという。

システムのことが書かれてあるが、現代の方がもろいシステムになっているように、ボクには思える……。

戦争孤児について書かれてありました。
--敗戦直後は、「戦争孤児」と「浮浪児」という言葉が同義的に用いられたという。

原爆孤児の定義……。下「」引用。

「「原爆孤児」は、当然のことながら、「戦災孤児」に包摂される。
 しかし、「原爆孤児」に関心をもった研究所は、独自に定義しようと努力してきた。
 児玉克哉も指摘しているように、原爆孤児に早くから関心を寄せていた森滝市郎は、原爆孤児を次のように説明している。
 原爆または、原爆症により両親を失ったもののみならず父又は母の一方を失ったものでも、その窮状が甚だしいと『原爆孤児』と呼ばれ(た)(森滝、一九五四、四七)。-略-」

混血孤児もまた「戦争孤児」……。下「」引用。

「戦争孤児に「混血孤児」をふくめるかどうかは議論があろうが 、「中国残留孤児」と同じように、戦争が原因となった孤児であろう。日本では、沢田美喜のエリザベス・サンダースホームが集約して「処理」してしまった印象があるが、戦争と子どもという視点からすれば、大きな問題である。」

戦争孤児といえば、ゼノ修道士を思い出すが書かれてなかったと思う。

カトリックの聖職者はこのような活動にむかったのに、浄土真宗の聖職者は、その時どうだったのか?

その差も書いていただきたかった……。








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