磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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サンデー毎日 2011-9.4号

2011年09月27日 | 読書日記など
『サンデー毎日 2011-9.4号 』
   山田道子・編/毎日新聞社2011年

北の送り火「岩手県平泉町の「送り火」」 下「」引用。

「京都の「五山送り火」では、岩手県陸前高田市から送られたマツからセシウムが検出され、使用が中止になったが、平泉では放射性物質については議論にもならなかった。-略-」

この雑誌のページをめくっていけば、こんな記事が。平泉、規制値を超える!? 下「」引用。

「しかし、低線量とはいえ地上5センチの数値を年間被曝量に換算すると、3.153ミリシーベルトになる。これは、厚生省が定める一般の被曝規制値(年間1ミリシーベルト)を超える数値だ。」

気をつけないといけないのではないか? 「安全・安心」に騙されてはいけないのでは?
福島で使用中止になっても、マスコミは非難しなかった。
原因は何ですか? それも考えない、日本の癒着マスコミ=原子力ムラの一員を証明しているような思考ですね。



「「脱植民地東北」対談 南相馬市長 桜井勝延vs.民族学者 赤崎憲雄」 下「」引用。

「百姓はお金で根性を失った。しかし、心があるものは必ず勝つ 兵隊、女郎、米を東京に差し出した。今度ばかりは耐え忍ぶな-略-
赤坂 この震災で明らかになったのは、東北が原発という迷惑施設を補助金と引き換えに押し付けられている「東京の植民地」としての姿です。東北が自立するためには被災者の声を集め、語り継いでいかねばならない。地域を歩き、地域の人の言葉に耳を傾ける民俗学の基本と同じです。南相馬の情報は少なかった。だからこそ桜井さんに150日を振り返っていただきたい。」




指示なかった……。下「」引用。

「桜井氏は詳細に語り始めた。3月11日、市役所4階で市議会に出席中、震度6弱に襲われる。津波情報は防災無線から、12日の原発爆発はテレビで知った。その後防災無線で連絡は入ったが、県や政府から連絡はない。「市民を退避させろ」と市役所に怒鳴り込んできた東電関係者はいたが、正式な連絡ではなかった。」

県はおにぎりを届けず。下「」引用。

「桜井 原発事故のせいで食料は12日からストップしました。県はおにぎりを持って行くと言ってくれましたが、川俣町より東には入れないから取りに来てと言い出す。13日にはガソリンが不足し始めた。タンクローリーを回してもらうよう頼んでも、運転手が郡山市から東に入らない。郡山まで2時間かけて取りに行きました。その後は宇都宮までしか来なくなった。」

3号機の爆発音。下「」引用。

「桜井 「ボンッ」という音がしたそうです。そうなる前に幹部職員に避難の必要性を伝えてはいました。
赤坂 本来ならそうした指示は東電から政府に伝えられ、県を通じて市町村に届く段取りですね。
桜井 でも、我々のところには明らかに来ていない。支援で入っていた自衛隊も100キロ圏外まで避難すると言って出て行き、私自身パニックに陥りそうになりました。県に何度連絡しても「協議中だから待て」と。政府に直接聞きたくても、つながる手段がない。
赤坂 2号機と4号機が爆発した15日の夜、NHKの電話取材に応じた桜井さんの声は悲鳴のようでした。「原発事故で汚染地域扱いされ物資が届かない。何とか助けてほしい」と。
桜井 それを見た新潟県の泉田裕彦知事が新潟県に避難させていいと言ってくれた。国は15日、20~30キロ圏内に屋内退避を求める旨発表しましたが、私は独自に判断し、飯舘村からバスを借りるなどして15日から市民を避難させたのです。見殺しにはできなかった。」

原発交付金を受けている市町村と差別。下「」引用。

「桜井 後に政府の避難指示書を見て分かったことですが、20キロ圏内にある大熊町や双葉町などはそこに記載されていた。しかし東電関係の原発交付金を受けてない南相馬市の名前は抜けていたのです。20キロ圏内に1万4000人の市民がいるのに無視された。」

餓死者……。下「」引用。

「南相馬市をめぐっては5月、10人以上の餓死者が出ていると参議院法務委員会で取り上げられた。自民党の森まさこ議員が同委員会で質問し、ツイッターに書き込んだ。
桜井 私が調べた10遺体のうち市民は4体。うち1体が餓死の可能性があるということでした。市では避難できない人や要介護者を1200人態勢で毎日個別訪問をしていた。放置したわけではなく、その人はチャイムの音に気付かなかったのだと思います。ろくに調べもせずセンセーショナルに煽り立てる。国もマスコミも同じです。」

小宮山宏前東大総長(三菱総研理事長)が果たした東京電力の広告塔という役割」佐高信。下「」引用。

「松本の読者は、あなたが『WEDGE』の今年の一月号などで、「原発をCO2を出さない、極めて有効な発電法」であり、「ウラン燃料の安全性が確立された」と発言していることを問題にしています。
 また、広瀬隆さんと明石昇二郎さんの共著『原発の闇を暴く』(集英社新書)では、あなたが「東大をリーダーとする学界のボス的存在」であり、地球温暖化脅威論を煽りながら、「原発は環境保持のために必要」という論調で人々を取り込もうとしてきた、と批判されています。
 とするなら、原子力安全委員長の班目春樹ならぬデタラメハルキのボスでもあるということでしょうか。
 あなたが太陽光エネルギーを導入した自宅を「エコハウス」と呼び、「原子力ルネッサンス」の旗印にしたと、広瀬さんは指摘しています。こういうふうに「エコ」という言葉を使う人間は、まったく信用ならないというのです。
 自分で自分の「免責」を主張する「すごい感覚」
 それを受けて明石さんは、あなたが四月一日付の『朝日新聞』で「原子力は、21世紀の半ばまでをまかなうエネルギーの方がいい」「最大限の安全策を講じ、自然エネルギーの実用化が実現するまでつないでいくしかない」と主張しつつ、「関係者の刑事責任を問わない、という免責制度を新たに導入してもいい」と露骨に東電経営者を擁護していることを「エイプリル・フールの冗談にしても趣味が悪すぎます」と怒っています。「関係者」には、もちろん、監査役のあなたも含まれるでしよう。免責云々ということは、一応、責任は感じているということですか。
「それにしても、彼の口から東電監査役としての謝罪の弁なんて一度も聞いたことがありません。あの当事者感覚のなさはすごい」」

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「経済産業省の“原発の尾”を踏んでしまった古賀茂明さん」

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「東北6県100地点 どこまで安心できるのか 放射能汚染マップで分かった盲点」
「▼世界遺産・奥州平泉の気になる数値
▼岩手ではセシウム検出の瓦礫が野ざらし
▼「忘れ去られた山形。吾妻連嶺は守ってくれない」








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