磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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女・天皇制・戦争

2010年07月29日 | 読書日記など
『女・天皇制・戦争』
   鈴木裕子、近藤和子・編/オリジン出版センター1989年

男といっても、一部の男だろうなあー、極一部の女性もいるし……。下「」引用。

「女たちが、“ゲンパツ・ノー”と立ち上がっていることは、「核・原子力=暴力=男」社会という、現代の支配構造を撃つことである。」



無政府主義者の処刑……。下「」引用。

「それから十年後、ヒロヒト氏がちょうど十歳のとき(一九一一年)、祖父のムツヒト暗殺計画のかどで、菅野すがら多数の社会主義者、無政府主義者が各地で逮捕・投獄された、「計画」に全くタッチしなかった人をふくむ十二人がこの都市の一月二四日・二十五日の両日にわたって絞首台の露と消えた。
 女性でただ一人くびり殺されたのが菅野すが(一八八一-一九一一)-略-」

金子ふみ子も夫とともに、関東大震災のとき逮捕。天皇暗殺の「大逆罪」として死刑……。減刑があったが、拒否して、獄中で縊死……。

市川房枝の文章。下「」引用。

「「時局は重大である。〔大政〕翼賛会がどうあらうとも、私共は『みたみ』として翼賛の臣道を実践すべきである。〔中略〕私共はひるむ心に鞭ち、私共としてなすべき翼賛運動の挺身しやうではないか」(「翼賛会の改組なる」『女性展望』一九四一年五月号)。」

「名うての天皇主義者である曽野綾子」と書かれてあった。

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栗原貞子の天皇に残した文章。下「」引用。

「「天皇はついに十五年戦争のあやまちを口にせぬまま逝かれたが、天皇の人間性を思うときかえすがえすもお気の毒でならない。新天皇は国家主義、天皇制の重圧と窒息から解放され、昭和天皇在世中の最大のよき創造である戦争放棄の憲法の下、真に国民大衆とともに平和国家へ向かって歩んでいただくよう切望する」(「天皇(制)の過去・現在・未来6 被爆者」『沖縄タイムス』一九八九年一月一七日付-略-)。」

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女の側のみ科せられた「姦通罪」……。

行事にも……。下「」引用。

「主要な「皇室行事」などからも女の皇族たちは締め出されている。-略-」

戦後たてた「聖戦の碑」……。下「」引用。

「そのような七○年代が過ぎ八○年と共にやってきたのが福岡市にある旧陸軍墓地(国有地)に建てられた「聖戦の碑」と私たちが呼ぶことになる「大東亜戦争戦没者の碑」である。
 碑文 昭和二十年八月十五日「万世のために大平を開かん」との詔により万斛(こく)の涙をのみ終戦を迎えた その後三十六年 -略-民族の解放と万邦共栄を願っての聖なる戦いであった -略-
 開いた口が塞がらぬ、とはこういうことをいうのであろう。しかも、除幕式には県知事代理、市長代理が出席して祝辞を述べ、式は護国神社神官が入魂の式を行い、戦没者名簿を収めた、というのである。建立したのは、福岡大東亜戦争戦没者顕彰会であり、建立奉讃団体は、郷友連盟、遺族連合会、軍恩連盟、連隊会、自衛隊福岡有志十四団体である。」

関連記事

「ナチズムと女たち」近藤和子・著。
父であるヒトラー。下「」引用。

「本を繰ると、まずヒトラーの写真、キャプションは“ヒットラー総統はドイツの子供の父である”、彼の言葉。」

女性を母へ。下「」引用。

「まずヒトラーの偉業を讚え、「ドイツは、まず女性に、彼女らが『母へかえる』ことを求めました」という。」

ナチ化……。下「」引用。

「女たちの非ナチ組織は次つぎと消えていった。社会主義や共産主義の女性組織は非合法とされ、ハイマン等の「平和と自由のための女性連盟」やステッカーの「母性保護連盟」も消えた。同五月には、ナチスのロベルト・ライが「婦人戦線」を形成しり、ナチスの女性リーダー、ゴットシェビスキーは、当時あった二三○あまりのドイツの女性組織のナチ化にとりかかり、ユダヤ人を組織から排除し始める。「ルイーザ女王連盟)(会員十三万人)、「主婦協会」(同十万人)、「農村主婦」(同九万人)、「ドイツ赤十字」(同十五万人)などが次々にナチ化されていった。-略-」

女性の追放……。下「」引用。

「一九三三年以降、政治的地位から女性を追放され、女性教師の数は、十五%減った。女は「論理的、客観的に考えられない」という理由で、三六年以降法廷から女性が追放され、同時期、結婚していた女医は辞めさせられた。」

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ノーベル平和賞をとった総理大臣……。下「」引用。

「大分前のことである。ノーベル平和賞をもらったある国の総理大臣が、妻を殴ったことがあるということがアメリカの新聞記者とのインタビューで語られ、「ワイフ・ビーター」ということばがはやったことがあった。」

安倍晋三の祖父の弟、佐藤栄作

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舛添要一氏(元東京大学助教授、政治学者だそうな)の発言(要約)。下「」引用。

「……ただし、日本人の考えている民主主義の底は浅い民主主義である。逗子・池子(米軍住宅)や、六ヶ所村(核燃料サイクル基地建設)など、誰でも、自分の住んでいるところを良くしたいという気持ちについてはわかる。だったら、逗子は逗子独立共和国、六ヶ所共和国としてやっていく自信はあるのか。それぞれが、そこまでの勇気をもってやっていかなければ民主主義は成り立たない。日本国に属する異常は日本の国益があるし、日本国全体からみないといけない。地球全体・人類全体からみていかないといけない。……自分の地域をよくするという基本的な直接的民主主義は結構だけれども、ある程度限度がある。日本全体・世界全体という観点から考えなければならない。」1988年、テレビ朝日の番組。

舛添の家の隣に建てればいいね。エゴじゃないそうですから……。

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ヒロシマと反核運動……。下「」引用。

「ヒロシマ・ナガサキ、そして韓国人・朝鮮人被爆者の問題は、「戦争責任の問題」に直結していると思う。天皇制を戦後においても温存した日本人が、「対内的」には、被爆者(そして沖縄)を切り捨ててきた。救済が放置されるのを黙認し、排除しつつ、その声を封殺してきたのである。長い間、被爆者自身が、“蚊の鳴く頃には蚊の鳴くような”といわざるを得ない反核運動を強いられてきたことが日本の核開発母原発推進を加速させたともいえるのではないだろうか。」






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