磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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日本の原爆文学14 手記・記録

2006年06月09日 | 読書日記など
『日本の原爆文学14 手記・記録』
    ほるぷ出版1983年

広島の原爆をテーマとしていても、
ぼくらと同じ人間がかかれています。
文学というものの素晴らしい一面は、
苦しい立場にいる人たちを癒してくれることですね。



この本はいろいろな人の手記や記録がかかれてあります。

聖書を読み聞かせる兵隊さんがおられたことも書かれてある。
こんな状況下になっても、聖書は苦しんでいる人を癒すのか。
偉大な書物としかいいようがない。

ここで僕がいう聖書はブッシュ大統領を支持している人たちの神ではないだろう。
それとはまるで反対の立場にいる、聖書の慈悲深いイエズスのことである。

被爆者は風呂屋に断れることがあったそうだ。
僕の幼いときも、家には風呂がなかった。
そんなとき、風呂を断られたらどんなに辛いことだろうか?

〔打ちひしがれし春の草花〕江盛肇子・原爆乙女では、
整形手術もうまくいなかったことが書かれてあります。
谷本牧師が心の支えになっていたことが書かれてあります。

多くの人が書かれていたものを読むのは、
物事を多面的にもみられるようになると思う。

今のマスコミとは違って、多くの人の立場を特に弱者を、
尊重してくれるマスコミであって欲しいものですね。
もちろん、マスコミだけでなく、政治も……。




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