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岩波ブックレット No.530 グローバリゼーションと戦争責任

2008年12月26日 | 読書日記など
『岩波ブックレット No.530 グローバリゼーションと戦争責任』
    金子勝、高橋哲哉、山口二郎(述)/岩波書店2001年

このころに、もう現在の経済状況を表現しているようにボクには思えました……。



■目 次■
グローバリゼーションの中の責任 金子勝  2
戦争責任を果たす意味 高橋哲哉  19
〈討論〉グローバリズムとナショナリズム (上、三人)  35

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「はじめに
 このブックレットは、二○○○年一一月一一に津、北海道大学で行われたシンポジウム「二一世紀の政策アジェンダ」(北海道大学大学院法学研究科附属高等法政教育研究センター主催)の記録です。
 二○世紀末の日本では、バブル崩壊以後の経済的渾沌が続き、人々は未来に対する不安をかき立てられています。他方、日本の戦前の歴史を書き直し、自国の行為をすべて正当化するような言説が広がり、ナショナリズムが高まっています。経済的な不安や不満と、虚勢を張るナショナリズムとの間には深い関係があります。「世界第二の経済大国」から「マネー敗戦」への転落は、アメリカ発のグローバリゼーションによってもたらされたものであり、経済的敗北感は排外主義の温床となります。また、その挫折感は、強かった日本を思い出すための物語(=「国民の歴史」)を探す運動にもつながっていきます。しかし、そのような自己憐憫で、二一世紀の日本の姿を描けるはずありません。
 だとすれば、日本の陥っているこの病理を解決する作業も、グローバリゼーションとナショナリズムのもつれ目から出発しなければなりません。「反グローバリズム」の旗手、金子勝氏と、「戦後責任論」によって戦後世代の戦争責任について新しい理論的地平を切り開いた高橋哲哉氏を招いて議論を行ったことには、まさにこのようなねらいがありました。二人の議論から、「責任」をキーワードに今の日本の病理を切開し、二一世紀に向けた新たな戦略づくりの土台が見えてくると思います。
       (センター長 山口二郎)」

・問題点3つ。
1 世界全体がアメリカのバブル経済を機軸のきわめて不安定な構造。
2 「国際会計標準」
3 ITバブルがはじけたのに、ITで雇用回復。

2 「国際会計標準」について。下「」引用。

「二番目は、「国際会計標準(IAS)の影響で、アメリカ的な短期経営が追究されてようとしています。この問題については、私はNHKブックスの『日本再生論』の中で詳しく書きました。「国際会計標準」の中でもキャッシュフロー計算書の導入によって、おそらく雇用リストラが恒常的に進むでしょう。雇用流動化が一層進むに違いがありません。単年度、単年度で現金収支を絶えず黒字にしておかなければなくなるからです。企業が単年度で現金収支を黒字にしておくには、売り上げが伸びたり下がったりした時に労働費用が固定費のままだと柔軟に対応できなくなるので、どうしても雇用を流動化させる。つまり、いつまでもクビを切れるような派遣やパートのような非正規雇用を流動化させる。つまり、いつでもクビを切れるような派遣やパートのような非正規雇用を広げていかざるを得なくなっていくからです。これは世界的に同じ方向へ進み始めてきています。隣の韓国もそうですし、オランダやイギリスもそうです。日本も貿易依存度が高いので、そうした方向へ進むに違いがありません。」

そして、現在の経済があるわけですね……。
--なるほど……。政治家がメインで、やはりひどくしたといっていいでしょうね……。

そして、EUでは戦争責任を……。下「」引用。

「つまり、EUが統合するに当たってアイデンティティとして、ナチスドイツを徹底的に拒否しなければいけないということです。わが国に置き換えてみれば、我々が本格的にアジアで地域経済協力関係を構築しようと思うならば、日本の戦争犯罪を自ら問い、大東亜共栄圏といかに違うかということを示さざるをえません。これが右派ナショナリストと私を決定的に分かつ地点です。」

EUのようにあったら、日本の輸出企業はここまで苦しまなかっただろう……。韓国は有利に輸出できることだろう……。

石原慎太郎の驚くべき言説。下「」引用。

「では石原慎太郎氏はどうなのか。「三国人発言」は言うまでもないことですが、彼は雑誌で「三島由紀夫がいま生きていたら、どうしますか」という問いに対して、「もう一度、今度はちゃんとしたクーデターをやろうと言うかもしれない。いまの日本は軍事政権でもないとやっていけない状態に来ている」と発言している。」

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やらせの三島で、三島のパシリがよくいったものだ……。
--佐高なら、こういうかもしれない……。








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