磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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アウシュヴィッツの奇蹟-死の国の音楽隊-

2011年02月26日 | 読書日記など
『アウシュヴィッツの奇蹟-死の国の音楽隊-』
   シモン・ラックス、ルネ・クーディー(著)/
     大久保喬樹(訳)/音楽之友社1974年

「序文」に書かれてあります。下「」引用。

「私たち西欧人は、ドイツ民族の運命を二十年の間握っていた一群の狂人たちの手によって人類がつきおとされた悲惨の淵がどんなものであったか、もう知りすぎるほど知ったと思ってきた。-略-
 だが私たちは間違っていたようだ。-略-この書物は私たちにドイツにの収容所の人殺したちが音楽を愛していたことを教えてくれる。そうだ、聖なる音楽、気高い音楽もまたこの恐ろしい運命の巻き添えとなることを避けはできなかったのだ。-略-いかつはこの拷問人たちも彼らの流儀で、彼らの言葉で、彼らの呪われた精に促されて祈りをあげていたことが明らかになるに違いないのだがら。
        ジョルジュ・デュアメル」



“体面を重んじる”ドイツの収容所にはどこにも音楽隊があっという。

アウシュヴィッツの最初の記憶が思い起こせないという……。

棍棒をもつ同じ囚人。下「」引用。

「プロレスラーのように逞しい体をして、赤か黄の腕章を巻き、頑丈な棍棒を手にしている。その棍棒は何事にもつけて雨かあられのように顔といわず背中といわず私たちの上に落ちてくる。この男たちはドイツ軍の兵士ではない。こいつらは囚人なのだ。-略-」

音楽隊に正式採用されたという。

「コプカの退場」釈放→ドイツ軍へ。下「」引用。

「コプカ自身はむろんのこと、誰でも、収容所から釈放された数少ないドイツ人はすべて強制的にドイツ軍に編入されるのだということを知らない者はいなかった。」
「非ユダヤ人であり“古参”であるというだけの特権を利用して楽長の地位を濫用するが、最期は、犬のように死んでいくコプカ。」

自殺……。下「」引用。

「あれは、自殺しようとして鉄条網に近づこうとした囚人を見張りの親衛隊員が撃った音だ。四二年の頃は、あの銃声が一晩中ひっきりなしに聞こえたもんだ。-略-」

もくじ

ユダヤ音楽を好んだ親衛隊下士ビショップ。下「」引用。

「親衛隊下士ビショップは長い間私たちの所へしげしげと通ってきてくれたが、ある日突然姿を見せなくなった。ユダヤ音楽に対する彼の好みが露見して、前線に送られたのだということだった。」

寛大な扱いを受けるために演奏した《ドイツの樫の木》。親衛隊突撃隊バレツキーが唯一の好きな曲だったという。







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