あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 289 敗戦とハゲタカの末路 あちらの世界へいったオカネスキー。 気分をかえて、中庭でPCで研究中。 つけづめでPCなんて、この世界のオカネスキーは器用でござるとあきれる。 稲葉が話しかけてくる。 「ネットのニュースみた?」 「まだでありんす~♪」 あわてて検索するオカネスキー。アメリカの大手金融会社リーマン・シスターズが破綻した。 「アメリカはベトナムで負けて、みじめなものだった……」 「そうでありんすぅー」 こちらの世界のオカネスキーのビデオをみて、研究した。 はじめはアホ臭かったけど、むこうの世界へ行ったオカネスキーも……。 「ござる!」と、バカ臭いだろうが、がんばってほしいので、こちらでも努力している。 「あのときも、アメリカの経済はどん底になった……。イラク戦争に実質まけたくせに、勝ったように見せかけているだけなのに……。マスコミも握っているハゲタカたち……」 「バブルがはじけた後の不況の日本の会社をさんざん買いたたいて、儲けた親分のような会社でありんすね」 「それが破産したんだ。経済のテロリストたち……」 「彼らが、この経済、社会をおかしくした……」 「バブルのゲームをやって、戦争の資金を得ようとした政府」 「しかし、これで、戦争をするお金もこれでないかもしれないでござるね」 「ござる?」 「いやはや、でありんす?」 「……?」 「むかしは、日本がアメリカの国債を買っているから、日本が戦争の資金をだしているようにいわれたでありんす~♪」 「そんなこと、喜んでどうするんだ?」 喜んではいない、誤魔化しているのだ。 アホっぽくしたらいいのかと思ったのだが、それだけではござらぬようだ……。 「あの喜んではいないでありんす。今では、中国なども買っているそうでありんす」 「そう、アメリカの金融支配もこれで弱くなるだろう……」 「そうだったら、いいでありんすねっ」 「ええ、そうあって、欲しいものです。しかし、今の日本経済にどんな影響を与えるか、今夜は徹夜だ。わが社はあのようなハゲタカと関連はなかったが、他の会社のことも調べないといけない……。ヨーロッパではもう株安がはじまっているらしい……。」 「経済はまったく生き物のようでありんす」 「その通り……。アメリカはイラクで戦争をやって自らの首をしめた。この教訓は、ベトナムでも学んだはずなのだが……。これでこのような学習はマスターしてもらいたものだ」
人気blogランキングへ ありがとうございます。 |
最新の画像[もっと見る]
- いい音ってなんだろう-あるピアノ調律師、出会いと体験の人生- 12年前
- 音楽演奏の社会史-よみがえる過去の音楽- 12年前
- AERA ’12.7.16 12年前
- 週刊現代 2012-8-11 12年前
- AERA ’12.7.9 12年前
- 必ず来る!大震災を生き抜くための食事学-3・11東日本大震災あのとき、ほんとうに食べたかったもの- 12年前
- 僕のお父さんは東電の社員です-小中学生たちの白熱議論!3・11と働くことの意味- 12年前
- 日本の原爆-その開発と挫折の道程- 12年前
- エコノミスト-週刊エコノミスト- 2012-3/13 12年前
- エコノミスト-週刊エコノミスト- 2012-3/6 12年前