磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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青い目、茶色の目~教室は目の色て分けられた~

2007年10月27日 | 読書日記など
NHK BS1 2007年10月21日
BS 世界のドキュメンタリー

青い目、茶色の目
~教室は目の色て分けられた~
A CLASS DIVIDED
制作 WGBH (アメリカ1985年)


教師(ジェーン・エリオット)「青い目の子はみんないい子です。だから、五分余計に遊んでよろしい」

教師「茶色の目の子は水飲み場を使わないこと、茶色の目の子は青い目の子と遊んではいけません」


キング牧師の暗殺事件により、この実験授業をした。
心のなかに生まれる差別を教えようとした……。
--本などになり、現在でも使用されているという。

アイオワ州 ライスビルのビルで、ジェーン・エリオット先生は懐かしい顔を迎え入れた。
小学校三年生のときに受けた授業が心の底に今も焼き付けているという。

そのフィルムを再上映して、観賞する同級生たち。

フィルムで教師(ジェーン・エリオット)は、人種差別される人の気持ちはわかりますか? と話す。

教師は「青い目の人は偉いとすることにします。青い目の人は頭がいいの」
--(ナチのアーリア人種の優越を思い出す)。

そして、茶色の目のお父さんの欠点をあげていく。それは茶色の目だからと話す。

教師は青い目の子に特権を与える。
茶色の目の子は、カラーをつけなさいという。
--(ナチがユダヤ人にダビデの星をつけさせたのを思い出す)。

茶色の目の子は落ち込む……。

休み時間に、青い目の子が、「茶色い目」とバカにして、ケンカをしたという。
青い目の子は「そっちも「青い目」というくせに!」。
教師は殴って解決した? と質問する。首を横にふる生徒。

カラーをつけたから、からかって、「茶色の目」といったんだと指摘する少年。

--悪意に満ちた子どもたちになっていった……。
まるで別人のように……。


【翌日】
間違っていたという教師、茶色の目の子が賢いという。
妹を殴っていた、青い目の子は駄目と教える……。
青い目の子は遊び道具を使わないことと指示する。
「青い目はだめね」と罵倒する……。

優れていると思うと、能力が高まるという。
劣等感を持たされた方は、逆に能力が落ちる。

教師「こういう不愉快な仕打ちのことを「差別」と言うの」
教師「こうして人を分け隔てるのは正しいこと?」
教師「昨日の茶色の目の子の気持ちがわかった?」
教師「人の肌の色で判断できる?」
子どもたちは「No!」と応えていた。

また、刑務所でこのフィルムを使って囚人を教育しているという。
そして、この教師が刑務所の職員に対しても同様の実験授業もした。
大人も子どももさほど変わらない。
--そして黒人の女性が朝起きたとき自分の肌の色を思いおちこむという。
それは実験授業などではないと怒る!


いくら、頭がよくても、こんな基本的なことが理解できない人物がリーダーとなる社会は、荒れた社会になっていくことだろう!


日本のマスコミは、差別をいけないと放送するのではなく、差別は楽しいと教えている。

「負け犬」「勝ち犬」「格差社会」
--こんなことを、おもしろおかしく放送している……。

こんなことも放っておけば、ますますひどい社会になることだろう。



「戦争は究極の差別」
--そんな方向へも向っていくことだろう。





















上の授業を見た若い先生が真似をするが、ゲームではなく真剣にしたので、先生にまで被害が……。差別って怖いものです。

【差別を知る ~カナダ ある小学校の試み~】





























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