磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ハヤカワ・ノヴェルズ 世界の小さな終末 A small Armageddon

2008年09月10日 | 読書日記など
『ハヤカワ・ノヴェルズ
  世界の小さな終末
    A small Armageddon』
      M・ロシュワルト(著)/
        志摩隆(訳)/早川書房1964年

--ヒロシマを勉強してもらいたいと思う。
脅すにしても、ヒロシマをもっての脅しという卑劣極まりない狂気の人物たちを克明に描写してほしかった……。



書き出しはこうである。下「」引用。

「原子力潜水艦ポラー・ライオンの副艦長であり、副司令官でもあるジェラルド・ブラウン海軍少佐は、パーティの準備をしていた。食堂のテーブルの上にある包みを開きながら、彼は決然たる口調で「ほんもののパーティだ」とつぶやいた。それから、カチャカチャ音をたてている中の品物を流しにおいた。」

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ポラリスをもっているという……。下「」引用。

「いつでもミサイル発射できるように準備をととのえていた。各々にTNT換算百万トンの破壊力のある核弾頭をつけた、十六基のポラリス・ミサイルが待っていた。ライオン号は、ロシアの十六の軍事目標、産業の中心地を破壊することができた。レニングラードも、モスコーも、この潜水艦の意のままだった。」

この作品には、ストリップがよく出て来る……。
脅しの見返りとして、ストリッパーを要求する……。

こんな悪党でも神などという……。

『原爆神話』などを信じている人の神など、それはどちらにしても悪魔か、魔神だろう。


「あとがき」ではこう書かれてある……。下「」引用。

「その意味では、第二作の『世界の小さな終末』は、風刺の面をさらに強烈におしだした完全に真面目なようで滑稽な作品であり、核抑止戦略理論を利用してとっぴなアイデアを盛り込みながら現代政治の痛烈な批判を行っている。」

あまりにも滑稽すぎるが、ユーモアがないのが淋しい……。

犯罪者と同様のことをアメリカはしているといいたかったのだろう……。

しかし、アメリカだけではない、国連の常任理事国すべてが核兵器保有国であり、「死の商人」の国家である……。

脅しのせめぎあいで、ならず者国家のチャンピオンリーグで平和はつくられているという、あまりにも滑稽すぎる世界平和という、戦争集金システム……。

--環境問題としても、こんなのに寄生されている余裕なんてないという意見。
……ボクは否定することはできない。








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