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現代神道研究集成 8 神道教学研究編

2011年02月13日 | 読書日記など
『現代神道研究集成 8 神道教学研究編』
   現代神道研究集成編集委員会・編/神社新報社1999年

やはり、老荘思想を大切にしている側面があるように思える……。



■目 次■
 I 教学及び神学
神道と経典 葦津珍彦ほか  39
神学小論 幡掛正浩  71
神道的実践の出発点 庄本光政  85
「敬神生活の綱領」について 小野祖教ほか  101
組織神学の樹立と神学者の育成 上田賢治  115
神道教学についての書簡 葦津珍彦  131
神道教学への序章 小野祖教  169
“神道教学”といふものをいかに考へるべきか 幡掛正浩  223
神道と生命倫理 上田賢治  247
神道と自然 谷省吾  259
共同体の形成における神道の役割 桜井勝之進  287
「すがすがし」考 谷省吾  299
天照大御神アモリ考 安津素彦  317
神道信仰に見る唯一神教的傾向 上田賢治  339
神道思想家と「死」の問題 安蘇谷正彦  357
 II 教化
近世神道教化の研究(抄) 河野省三  381
神社神道の生きる道 岸本英夫  395
神道教化概説(抄) 庄本光政  401
改訂・神道教化概説(抄) 庄本光政著 渋川謙一  409
祭りの展開(抄) 小林健三  415
神道教化の諸問題 神道教化 平井直房  427
神道教化 平井直房  441
神社神道とその教化 竹本佳徳  449
「教化」といふこと 佐野和史  471
神社本庁教化活動の歩み 渋川謙一  491
戦後五十年における神道教化の回顧と展望 平井直房  515
神社と教化活動 阪本是丸ほか  543
現代社会と神社の機能 真弓常忠  559
神棚祭祀の現状とネットワーク構築を目指して 石井研士  575
神社神道の将来像を問う 薗田稔  605
古代の日本神道と新地球文化(抄) 石井寿夫  611
ただならぬ秋にぞ祈る 佐古幸嬰  653
夢崎(抄) 宮崎義敬  675
 解説  691
 編集後記  713


シカゴ大学神学部で学ばれたようだ……。下「」引用。

「平井直房は大正十一年生。國學院大學文学部国史学科卒業、シカゴ大学神学部宗教学課程(大学院)終了後、國學院大學教授・同日本文化研究所等を経て同大学名誉教授。」

多神教……。下「」引用。

「いろいろな人によつて独特なものをつくる。それが多神教といふものです。」

西田天香……。下「」引用。

「今度は西田天香さんがでゝゐるのですが神道人がある共通な考への下に一つの政治を動かしていくといふことは、さういふ傾向になるのではないかと思ひます。」

吉田松陰。下「」引用。

「この水戸神道の影響をうけて、神国防護の教学に貴重な歴史を残した者に吉田松陰がある。かれは賀茂、本居等の古学者とは全く系列がちがひ、孔孟を聖賢として畏敬したが、その学は決して教条主義ではない。」

臣と民……。下「」引用。

「維新直前の急進的思想者松陰でも、同じ日本人のなかでも天子に対する大義が、臣と民では本質的に異なると信じてゐたのである。」

神仏分離……。下「」引用。

「明治維新の時に、神仏分離令が出て、神社から仏教の要素を取り除いた後、二重信仰という形が以前よりもハッキリしたが、それでも、なお神道と仏教の間には、以前として密接な関係がつゞいて居る。緊張関係は殆ど存しない。」

哲学者と哲人。下「」引用。

「日本には哲学者は多いけれど哲人はいない、という悪口がいはれてきましたが、その中で本当に哲人と呼ばれて良いやうな人格の西先生が、しかも学徳円熟した晩年において、このやうな嘆息をもらされたといふことには、並々ならぬ深い意味がこめられてをると考へねばなりません。」

老荘……。下「」引用。

「賀茂真淵は、自分が説き示してゐるところの、日本の古への道は、かの老子の言つた、あの“自然”と似てゐるところはあるのだと、言ひました。これは、儒教を批判するために、さういふことを言つたのです。これに対して、いろいろ批判がありました。真淵などの学問は、老子や荘子の糟粕(そうはく)を舐めるものだ。神の道などと言つてゐるけれども、それは老荘だ、といふわけです。それに対して本居宣長は、それをまた批判して、老荘が自然、おのづからといふことを言ふのとよく似てゐると言ふけれども、神の問題については違ふのだ。老荘は、神道で言ふやうな神様といふものを見てゐない。そこが決定的に違う点だといふことを、主張するのであります。」

神道教化の定義。下「」引用。

「「要約して言へば、神社神道の教化活動はとは、神道的理念の具体的滲透を目的とする一切の対社会活動であっって、歴史的には神社神道の伝統を継述し、理論的には神道神学に立脚した信仰家のみちびやきあらゆる教育活動を指すものであって、その成果は社頭の正しい繁栄となってあらはれるものである。」といふのが「神道教化」の定義といへよう。」








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