磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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同時代叢書 読売新聞日本テレビグループ研究

2008年06月19日 | 読書日記など
『同時代叢書 読売新聞日本テレビグループ研究』
   征矢野仁・著/汐文社1979年

正力松太郎はナチスを崇拝していたという。
--力は正義の人物だったといわれても否定できませんね……。
田中角栄との関連も書かれてありました……。



新しいファシズム……。下「」引用。

「「日本の民主主義が上っつらだけになっているのは、戦争責任が追求されていないからです。支配層の戦争体質を洗い出さないと、本当の戦後も民主主義もこないと思う。いまからでも遅くはないんです」
『性的非行』、『暴力非行』の著者、千田夏光の言葉である。
 いま、青少年の非行などを云々しつつ、支配層は、新しいファッシズムの体制をきづき上げている。」

このグループからは桜井よし子さんなどを輩出していますね。

マスコミはこのようなことは意識していないのでは? 下「」引用。

「マスコミの報道は、汚職の構造のかげにかくれた死の商人たちの、世界的な政治・経済・軍事上の陰謀に、どれほど迫りうるものだろうか。そして、その仕事をやりとげるための、はたらき手であるマスコミ労働者の状態は、どうなっているのだろうか。」

そして、強大で狂暴な日本のマスコミ……。下「」引用。

「それにしても、迫れば迫るほど、日本のマスコミは強大で狂暴さを秘めている。
「『オイ、新聞を敵にするなよ。新聞というのは、お前なんか一ヒネリにしてしまうほど強大なんだ。何を書いても勝手だけど、決して、新聞を敵にするなよ』……」(『最後の事件記者』二七三頁』」
 かつて、読売新聞社社会部の花形記者だった三田和夫に、「友人」が忠告した言葉である。ここに、あえてその愚を犯す次第であるが、読者の御賢察に待つほかはない。」

正力松太郎という巨悪……。下「」引用。

「正力は、アメリカ軍政下の日本で、本国の国防総省を動かし、または動かされて、日本全土にテレビ網をつくろうとした。戦前、戦中には、日本の国政の裏工作にかかわりを持っていた。あえていうなら、正力は、相手が戦勝国のアメリカであろうが、CIAの一工作員の手中に汚職の「充分で精密な細部」の証拠を残すような、駆け出し官僚ではなかったのである。すでに戦前、汚職に連座すること数回、下獄したことさえあるというのが、読売新聞中興の祖、正力松太郎の実像である。」

新聞社を経営するにあたって、財閥や政治家から金をもらっていたという。下「」引用。

「ほかにも政治家による新聞への資金投下の例は多いが、たとえば『伊藤博文秘録』であるとか、『原敬日記』であるとか、本人の死後に残された記録で、はじめて表面化している。」

ナチ崇拝者だった正力松太郎。下「」引用。

「まず第一の問題は、正力自身がナチ党やヒットラーの崇拝者だった事実を、必死に、うち消していることである。-略-鳩山一郎が政権を一歩前にしながらも、戦前の著書『世界の顔』に、ナチ崇拝の証拠を残していたことが発見され、一挙に巣鴨プリズンまで、ころげ落ちた。日本国内にも派閥抗争のあるなかで、ナチ崇拝者の烙印は、政治的には死刑を意味していた。」

そして鳩山一郎の孫が、死刑を自動化させようとしている鳩山邦夫法務大臣ですね。

なんと、四世議員のようですね。

この本では、原発のことは書かれてありませんでした。
--他の本では、日本に原発を導入したのは中曽根康弘と正力松太郎という……。

ネットで読めます。

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