磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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AERA ’11.7.25

2011年10月10日 | 読書日記など
『AERA ’11.7.25』
   尾木和晴・編/朝日新聞出版2011年

特集名 「セシウム牛肉」を見逃し



「放射能から子どもを守る 学校の除染「効果」と「限界」」 下「」引用。

「被曝のリスクから子どもを守るには、汚染源を取り除くしかない。
どうすれば、それがうまくできるのか。福島の小学校などで本格的な試みが始まった。
首都圏のホットスポットでも参考になる、その具体的な方法と効果は--。
 -略-その「除染」には、大別して二つある。まず、校舎の隅や屋上などにたまったごみや落ち葉を取り除いたり、土砂の撤去や除草など放射性物質が付着しやすいものの直接除去。もう一つが洗浄で、ブラシやタワシでこすり落としたり、高圧洗浄機で水を噴射したりして洗い流す。」

洗い流しているのは、やはり「除染」というべきじゃないと思われます。
どこかに隔離しないと……。

「雨が降ると逆戻り?」 下「」引用。

「-略-「つまり、せっかくある場所を除染しても、そのあと雨が降ると、近くの除染しても、そのあと雨が降ると、近くの除染していない場所から流れ込んできた雨水が再び放射性物質を一緒に運んできてしまう可能性がある、ということです。それがまた窪みなどにたまるのです」
 そう分析するのは、震災後、各地の放射線量を測定している山内知也・神戸大学院教授(放射線計測学)だ。-略-「そもそも、ガンマ線は、セシウムが付着している場所から数百メートルは飛んできているはず。だから、一つの学校を除染するとすれば、敷地やその近隣だけでなく、かなり広い範囲を除染しないと、本当の効果は出ないということになります」」

「首都圏で除染が必要な幼稚園と学校」

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「セシウム牛肉を見逃した農水省の罪 検査せずに千頭を出荷」 下「」引用。

「福島県産の牛肉から放射性セシウムが検出された。だが、被曝検査が指示される前に、すでに千頭を超える牛が出荷されていた。-略-」

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「柏「ごみ焼却灰」7万ベクレルの衝撃」下「」引用。

「ごみ焼却施設の焼却灰から高濃度の放射能が出た。汚染の広がりは「ホットスポット」と一致する。原因は「除染」なのか。母たちに傍観と絶望が広がる。」

「原発から16キロ 南相馬市のわが家に一時帰宅」 下「」引用。

「空気は今もうまいのに
渡されたのは、白とブルーとピンクの手袋。わが家に出入りするのに、3種の手袋を使い分けなければならいな。福島第一原発20キロ圏内。一時帰宅のそんな現実--。-略-」

「相馬野馬追」の会場の入口にある「馬頭観世音の馬の像」は地震で倒れたまま。この像の碑文は田中角栄元首相の揮毫だ。--原発利権で一番儲けたといわれる政治屋ですね。

「これで日本も石油輸出国に 「藻」でエネルギー革命」 下「」引用。

「我が国を縛り続けてきたエネルギー問題が解決し、ついに石油輸出国に転じる。原発事故に苦しむ日本で、こんな画期的な研究が進行中だ。-略-」

「35%が「自然エネルギー」のスペイン ドン・キホーテの国の風車」 下「」引用。

「風車が似合う国、スペインでは今から30年前に、すでに「脱原発」の機運が高まっていた。太陽光、バイオマスと自然エネルギーに舵を切るスペインを歩いた。-略-」

「アイリーン・美緒子・スミスが見た水俣病、スリーマイル、そして福島 「証言」にこそ宿る真実」下「」引用。

「夫とともに水俣を歩き、被害の実態を世界に伝えた女性は、スリーマイルでも同じことをしていた。彼女が集めた証言が示すもの。そして、福島との共通点とは。-略-
 水俣病でもそうだった
 当時のカーター大統領が設置した事故調査委員会がこの年の10月に発表した公式報告書は、3月28日から4月15日までの間の、原発から半径80キロ圏内の「集団被曝線量」は約20人・シーベルトで、同じ地域の1年間の自然放射線量約2400人-略-結論は前述したように、「人体に有害な量ではない」。
 水俣病のときもそうだった、とアイリーンさんは言う。
「原因不明の中枢疾患」として5例の患者が水俣保健所に報告されたのが56年。政府がこの疾患とチッソの工場廃水との因果関係を認めたのが68年。アイリーンさんは71年秋にユージンさんとともに水俣に入り、3年にわたり滞在。多くの水俣病患者や地元住民の話を聞き、写真を撮り続ける中で、水俣病が政府の見解以上に広がっている実態を目の当たりにした。-略-」

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「被曝医療機関は誰のためのものか 市民の検査はできません」 下「」引用。

「福島県内だけでなく、首都圏でも低線量被曝を心配する人は少なくない。だが、被曝量の検査を受けたいと思っても、現在かなわない。全国にある被曝医療指定機関は、市民を対象にしていないからだ。」

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