磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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偕成社の創作文学 冬のイニシアル

2007年07月14日 | 読書日記など
『偕成社の創作文学 冬のイニシアル』
   竹田まゆみ・著/岩淵慶造・絵/偕成社1986年

何となく、ケストナーを思い出させる作品でした。思春期の表現は案外むずかしいと思います。



思春期の少年が主役です。

中学校の先生をやっていたことのある著者。
この世代が好きだという。

ケストナーはこの世代好きなのかなあ?
ケストナーでは、どうしょうもない思いが、上手に描かれてあります。
好きとか何とかなんて、色眼鏡ではみていません。
そんな感じを受けてなりません。
小さくまとめても、おられません。

もっと、自由闊達に書いていただいたら、もっとおもしろかったと思います。

ケストナーの作品では悩むことも多いが、それが現実でもあるとも思う。
彼は偉大だとやはり作家としては思う。

ケストナーと並べてしまうところに、竹田まゆみのすごさもあるのかもしれない。
--普通は、並べないと思います。
並べられたら、たまったものではありません。

芥川龍之介の自殺が書かれてありましたが、仕事のいきづまりという。
でも、芥川に近い坂口安吾は、中国で梅毒に感染したからと書いていました。
仕事にいきづまる方なのでしょうか?

小説家の自殺について。下「」引用。

「「ああ、小説家には自殺した人って、おおいな。」」

これは、あくまでも昔の小説家。
反体制などをやっておられた方たちですね。
そのころの方たちは小説家などではなく、文士と自覚されていたと思います。

現代は長生きされて、セレブな方たちだと書いている方もいます。

ボクとは無関係の世界で、わかりません……。










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