磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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戦争責任とジェンダー-「自由主義史観」と日本軍「慰安婦」問題-

2009年03月23日 | 読書日記など
『戦争責任とジェンダー-「自由主義史観」と日本軍「慰安婦」問題-』
   鈴木裕子・著/未来社1997年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「反「慰安婦」キャンペーンはセカンド・レイプにほかならない
「国民基金」政策に次いで高まってきた反「慰安婦」キャンペーン。
さらに「自由主義史観」の登場……。「慰安婦」問題をめぐる'90~'97年の動きを跡づけ、性暴力の視点から戦争責任を問う。」

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歴史……。下「」引用。

「さて、あらためて「からゆきさん」とは、近代日本史のなかで、海外においてその性を切り売りさせれた日本人「娼婦」のことをいう。いくぶんかの揶揄をこめて「娘子軍」ともいわれ、また侮蔑感をこめて「海外醜業婦」とも広く呼ばれた。-略-」

福沢諭吉の娼婦推進……。下「」引用。

「日清戦争が勝利に帰した翌九六年一月一八日、「明治」の代表的知識人、福沢諭吉は自らが主宰する新聞『時事新報」に「人民の移住と娼婦の出稼」を書き、「娼婦」の積極的「輸出」を唱えた。その骨子を紹介すれば以下のようなものであった。一つは、日本国人民の海外移住・植民事業の発展にともない、「単身赴任」する男に「快楽」を与えるために「娼婦」が必要であること、二つめは、海外各地に駐屯する軍隊・兵士の気を和らげるためにも、また「娼婦」が必要であること、三つめは、「娼婦」自身にとっても、海外出稼ぎで金がかせげ、故郷にも送金ができ、立派な家の一軒も建てられるようになる、というものであった。」

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「「慰安婦」攻撃はセカンド・レイプ」 下「」引用。

「他方、彼等のキャンペーンは、女性の人権に対する悪質な攻撃である。それはセカンド・レイプ(第二の強姦)といっても過言ではない。女性の人権運動や、性暴力根絶の闘いへの公然たる挑戦でもある。-略-」

「議論もされていない問題がなぜ、解決ずみなのか」 下「」引用。

「-略-日本政府・外務省は二言目には、賠償問題はサンフランシスコ条約や二カ国間条約・協定などで「完全かつ最終的に解決」をみている、と主張し、彼女たちの賠償請求権を否定しつづけている。当然あるべき個人の権利を、国家権力が否定すること自体が、名誉棄損となろう。-略-」

クマラスワミ報告書の内容と意義」

「国民基金」は容認の立場……。下「」引用。

「「国民基金」は、この不処罰状態を依然として継続させ、主観的にはどうであれ、結果的に性暴力を容認するものにほかならない。」

「一 反「慰安婦」キャンペーンは、性暴力である」
--「2 反「慰安婦」キャンペーンは女性への暴力である」下「」引用。

「「新しい歴史教科書をつくる会」の結成
 さて、前記、「国民基金」が日本軍性奴隷制問題にたいする国家の在責を認めず、「見舞い金」でことを済まそうとするすきまをつくようにして、昨今、一部でとみに高まってきているのが反「慰安婦」キャンペーンである。去る六月(一九九六年六月)の板垣正奥野誠亮両自民党国会議員の「妄言」(『慰安婦』は商行為」「金をもらっていないとは信じられぬ」とかの類の妄言であった)を皮切りに、引きも切らず続き、とりわけここ数か月というもの、あたかも狂想曲の体をなしていた。-略-」

……「背後に「明るい日本・国家議員連盟」の影」。









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