磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

グローバリゼーションと戦争-宇宙と核の覇権めざすアメリカ-

2010年10月18日 | 読書日記など
『グローバリゼーションと戦争-宇宙と核の覇権めざすアメリカ-』
   藤岡惇・著/大月書店2004年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「ブッシュはなぜ「地球戦争(グローバル・ウォー)」を選んだのか?
宇宙を制する者は地球を制す--
「上らのグローバリゼーション」=惑星化戦略(プラネタリゼーション)が戦争とテロを引き起こすしくみと背景を探る」



市場原理至上主義者の福音はウソだった。下「」引用。

「「新自由主義の福音」を説法した市場原理至主義者の予言に反して、貧富の格差を広げ、地域社会(コミュニティ)を不安定にし、エコロジー秩序を破壊する「下向きの競争」が本格化する時代が始まったのです。」

index

「イラク戦争に反対して、一五○○万人がなぜ立ち上がったのか」

「冷戦期の核軍拡は、経済競争力を衰退させた」

三六%強。下「」引用。

「戦後冷戦期の米国の軍事費総額(一五兆ドル)の三六%強が、核軍拡のために投じられたというわけです。」

付属品の値段は10倍。下「」引用。

「核の誘導・通信・統制・防衛のシステムを加えると、付属品の値段は優に核爆弾の一○倍を超すでしょう。」

コスト暴騰の理由。

危険な技術。下「」引用。

「また軍用機には、敵のレーダーに補足されないステルス性能が求められますが、商用機の世界では、衝突事故を招きかねない有害無益の技術となります。敵の感知を逃れて、深く静かに潜行する潜水艦の技術も、商業的利用の可能性はありません。むしろハワイ沖での海洋実習船えひめ丸の沈没事故が示すように、危険きわまりない技術です。」

レーガン時代の疑獄事件。下「」引用。

「軍事産業ばなれをおこしかねない資本を引きとめておくためには、魅力ある取引条件を提示するほかありません。研究開発資金を連邦政府が大盤振る舞いすること、納入価格の算定にあたっては間接経費(管理・事務経費や交際費など)を大幅に認めること、納入額が契約価格を大きく超過しても容認すること等々が、レーガン軍拡期におおっぴらにおこなわれた結果、数々の疑獄事件を生み出す温床となりました。」

おころぼれ仮説の破綻。下「」引用。

「レーガン、ブッシュ(父)とつづいた共和党政権は、二つのトリクル・ダウン(「富の滴りおち」)仮説にもとづき、経済を運営してきたといってよいでしょう。金持ち・大企業にたっぷりと資金供給しておけば、彼らの働きよきをえて、貧困者や貧しいコミュニティにも、富の一部が「滴りおちる」だろうというのが、第一のトリクル・ダウン仮説です。「いずれはおこぼれにあずかるだろうから、期待して待つがよい」というわけです。しかし実際には「金持ちのミンクコートからは、ほとんど何も滴りおちず」、米国民の間の貧富の格差を広げる結果となっていったのですが。
 -略-軍事部門に莫大な資金を投入しても、民需経済、商業部門には良い影響を及ばさない構造が生まれてきたのです。逆に軍需部門は「ブラックホール」のような存在となり、猛烈な勢いで資源を吸収するが、民需部門には何も返さないという本質になっていったのです。」








INDEX

INDEX





エンタメ@BlogRanking




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。