『放射能の中で生きる、母(マドンナ)たちへ-チェルノブイリからフクシマへ、子どもの命を守る知恵-』
野呂美加・著/美術出版社2011年
帯に書かれてあります。下「」引用。
「汚染されていない大地で1カ月過ごすと、元気が戻ってくる!
移住する? 給食は安全? 夫婦間の意見の食い違いは? 子どもために奮闘する親たちに贈る、希望のメッセージ」
表紙の裏に……。下「」引用。
「子を必死で守りたいという親たちの愛情、それだけが放射能に負けない--野呂美加
福島第一原発の事故によってわたしたちの住む大地に降り積もった放射能。土壌や食品などさまざまなものが汚染されたなかで、いかに子どもたちを守っていくのか。19年間、チェルノブイリの子どもたちの救援を行ってきた著者が、いま日本のお母さんたちへ語る、命を救うためのメッセージ。」
「病気の花束を抱えている」 下「」引用。
「チェルノブイリの子どもたちは、「病気の花束を抱えている」と言われています。
病気の花が開いてしまわないうちに、保養に出して子どもたちを守ってほしい。」
実習で難病の子どもたちを担当しました。最初は見た目で驚く人もいるかもしれないけど……。なれるとかわいいんだよね。すごく母性本能あると、からかわれたものです……。患者さんにはね!!!
「誤診」された……。下「」引用。
「ベラルーシに小児甲状腺がんが多発し始めているとき、ヨード不足の風土病であると「誤診」されたことにより、世界保健機関(WHO)やユネスコでさえ、非汚染の食料を大々的に救援することができませんでした(間違いを認めたのは事故から約10年後)。」
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主婦のグループ。下「」引用。
「主婦のグループである「チェルノブイリのかけはし」にできることは、募金を集めて、チェルノブイリの子どもたちを日本に呼び続けることだけでした。放射能に汚染されていないものを食べさせてあげたい。ただ、チェルノブイリの母親たちの喜ぶ顔が見たかったから。
そして、自分たちの手で元気になった子どもたちをまた汚染された大地に帰す苦しみに、19年間、さいなまれてきました。この繰り返しはいつまでも続くのだろうか……。」
迫害と独裁政権……。下「」引用。
「ベラルーシの独裁政権は崩壊した経済を立て直すことを目標にして、1999年ごろから、放射能の危険性を訴える研究者などに迫害を加え始めました。そのごまかしが、子どもたちの被害を出し続ける--それは人災以外の何物でもありません。政策でやめようとすればできることです。」
肥大し機能不全=体調不良……。下「」引用。
「たとえ甲状腺がんにならなくても、チェルノブイリの汚染地の多くの子どもたちの甲状腺は肥大し機能不全に陥っていました。成長期を迎えてどれほどの体調不良に悩まされたことか。」
愛する喜び……。下「」引用。
「成長したいまでも出産を迎えた里子たちは、自分たちの甲状腺のトラブルが子どもに何か影響しないか心配しながら、それでも愛する人の子どもを産んでいます。彼女たちは勇気があるとわたしは思っていたけれど、いまは、尊いと思うようになりました。」
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ボクは難病棟での、その親たち、子どもたちを思い出します。でも、逃げてしまう男の人は驚くほど多いようです。チョコレートをもらったのも忘れて、父業をすてる……。あんなにかわいいのに……。おままごともしなかった男の子は、あの幸福を知らないようです……。
福島第一原発事故……。下「」引用。
「福島第一原発から放出され続けている放射能は関東・東北に広がり続けています。事故後につくられた食品の放射能の基準値はゆるく、ドイツ放射線防護協会の提言(セシウム137をふくむ飲食物の基準/乳児・子ども・若者は1キログラムあたり4ベクレル以下)まで厳しくし、検査態勢を厳しくして子どもたちの口に放射能を入れてはいけないという大人たちの強い覚悟がなければ、子どもたちを守っていけないでしょう。わたしたちが命をかけて産んだ子どもたちに、なぜ放射能交じりの食事や給食を食べさせなくてはいけないのか、理由がさっぱりわらないのです。事故がすでに人災の域に入っています。人災は人間の手で防ぐことができるものです。」
日本中の財産でもまかなえない……。下「」引用。
「日本中の全財産をもってつぐなってもつぐないきれないほどの涙を子どもたちに背負わせないためにも、チェルノブイリ事故のような人災の道に入っていってほしくない、いや絶対そっちの道に行ってはならない。-略-」
「御用学者の「嘘」に吐きそうになる」と国策。下「」引用。
「汚染された土壌には徹底して除染と補償をするのが、「国策」として原子力を選択してきた国の責任だと思います。
「汚染されたものを食べて大丈夫」「プルトニウムを飲んでも平気」なんて言っている学者をテレビで見ると、その「嘘」に吐きそうになります。そういう嘘つきは、子どもたちの健康より大切な何かもっている人たちで警戒が必要です。守ろうとしているものの優位順位がわたしたちと違います。-略-その嘘を信じて、子どもたちをがんや白血病にしてしまったら、今度はわたしたちの責任なのですから。」
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「ウラジミール先生と出会って 子どもたちを守るために汚染地で奮闘する、先生の姿」 下「」引用。
「そんな先生の自宅は田舎のエリアの事務所代わりでした。訪問すると、廊下に注射器とビンに入った液体。奥さんにたずねると、先生は肺炎になってしまい、抗生物質を自分で注射しながら、子どもたちが海外へ出るための書類をつくっていると言います。病院へ行くひまもないと。
先生を待っていてもなかなか帰宅せず、夜中になってきました。-略-
先生もたいへんだなあと思いましたが、バス停の通りからこの家まくでは何キロメートルもあるはず。日本と違って土地が広いベラルーシ。集落と集落がひどく離れているので、移動には時間がかかります。前の訪問のときは、わたしがミンスクから乗ってきた乗用車で「午後からイタリアに出発するグループのピザを届けるのを手伝ってほしい」と緊急に頼まれたこともありました。-略-
奥さんは笑って、「歩きに決まっているでしょう」と答えました(自転車でさえ高級品)。1日30キロ以上歩くときもざらにあるという。時間通りに役所に書類を提出しに行ってずっと並んでいても、突然「今日は終わり、明日来い」という国で。
「教え子たちを元気にした」というウラジミール先生の強い願いの救援グループに伝播していきました。」
詩ではなく、たわごとをぬかす、ルーチンのように怒っている教師、そんなペテン師とは異なるようですね。
頭が二つなどの奇形。下「」引用。
「若い妊婦は気がおかしくなりそうです。頭が2つ、3本の足の子どもなどが増えてきて、地域の病院では対応できず、検査の体制などがあるほかの地域の病院に送り出すのです。子どもたちはゴメリ市にあるサナトリウムに保養に出ますが、ここは10キュリーの汚染地帯です。汚染地から汚染地へ保養に行くのです。」
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「生命の大切さ」を教える授業で生命を危険にさらす……。下「」引用。
「わたしは、東京都内で二人の子どもを育てる一主婦です。先日、子どもが学校からプリントを持って帰りました。わたしはその内容を見て、本当にびっくりいたしました。去年の秋から、野ざらしにされていねる東京のプールで、子どもにヤゴ捕りをさせるというのです。もちろん、放射能の測定はしません。まるで例年通りに、何もなかったかのように、学校はそうしようとしているのです。わたしはまず、その当日に学校に抗議の電話を入れました。そして、学校はこのままでは動いてくけないと思いましたので、プリントでスキャニングし、ツィッターで拡散させるべく、つぶやきました。その文言はコレです。
「どれだけ放射が降っているのかわからないのに、野ざらしのプールに子どもを浸けてヤゴを捕らせるというのです。目的は『命の大切さを学ぶため』。このプリント、今日配られました」。
拡散していただき結果、4000人ほどの方が閲覧し、どんどんまわりに広めてくださいました。-略-
学校はそれでも「中止にできない」の一点張り、市役所も「東京都の決定は絶対」です。測定ももちろんしてくれません。せめて測定してくれれば、安心できるのです。
有志で、サイトを立ち上げてくださった方もいます。記事にしてくださった方もいます。それでも、まだ声は足りません。まだまだ、東京都は動いてくれないのです。毎日、あちこちで同じイベントが行われて、学校が被ばく場になっています。自分の子どもを休ませれば済む話です。それはわたしの良心が許しません。息子の友だちにも、被ばくしてほしくないのです。」
自然ごっこしている場合ではありません!
「食べ過ぎがいちばんの問題。腹八分、むしろ七分目でお腹がいっぱいにしない」
たくましい女性……。下「」引用。
「あるとき彼女を訪ねたら、大工さんに団地の部屋を修理してもらうためにお金の代わりに、ウオッカで支払うのだと大量に密造していました。子どもを育て上げるためのど根性をまたもちあわせており、同じ子をもつ女性として、その強さに感服させられました。」
「一人くらいなら犠牲になっていいなんて絶対に言わせない」
千羽鶴と「フクシマ50」 下「」引用。
「3月14日から15日の福島原発の爆発によって、広島原爆の約168個分のセシウムをふくむ死の灰が日本中に拡散しました。わたしたちがもう前の世界に戻れない証しです。あの事故のとき、本当に怖くて怖くて仕方がありませんでした。原発のなかにとどまってくださったのは「フクシマ50」と言われた50人の作業員の方だけ。そのとき日本中のわたしたちの命は彼らに託されました。まるでSF映画のような世界が現実に起こってしまったのです。彼らがあきれたらもうおしまい。毎日、「今日も生きていた、ああ、今日も無事だった」と思いながら目を覚ましました。もしも、夜中に暴走して爆発していたら、次々に連鎖反応を起こして、6つの原発の放射能がわたしたちの国土に降り注ぎ、生きてはいれなかった。だから、みんなで原発事故の収束を願って千羽鶴を折り始めました。もうわたしたちには「祈る」ことしか残されていませんでした。-略-」
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昨日には、福島第一原発で、直下型の地震の危険性もあると……。
そうしたら、場合によっては、阪神・淡路型ですね、ビルをもなぎ倒す……。
そうなったら、千羽鶴もつくる暇もないのでは?
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目 次
野呂美加・著/美術出版社2011年
帯に書かれてあります。下「」引用。
「汚染されていない大地で1カ月過ごすと、元気が戻ってくる!
移住する? 給食は安全? 夫婦間の意見の食い違いは? 子どもために奮闘する親たちに贈る、希望のメッセージ」
表紙の裏に……。下「」引用。
「子を必死で守りたいという親たちの愛情、それだけが放射能に負けない--野呂美加
福島第一原発の事故によってわたしたちの住む大地に降り積もった放射能。土壌や食品などさまざまなものが汚染されたなかで、いかに子どもたちを守っていくのか。19年間、チェルノブイリの子どもたちの救援を行ってきた著者が、いま日本のお母さんたちへ語る、命を救うためのメッセージ。」
「病気の花束を抱えている」 下「」引用。
「チェルノブイリの子どもたちは、「病気の花束を抱えている」と言われています。
病気の花が開いてしまわないうちに、保養に出して子どもたちを守ってほしい。」
実習で難病の子どもたちを担当しました。最初は見た目で驚く人もいるかもしれないけど……。なれるとかわいいんだよね。すごく母性本能あると、からかわれたものです……。患者さんにはね!!!
「誤診」された……。下「」引用。
「ベラルーシに小児甲状腺がんが多発し始めているとき、ヨード不足の風土病であると「誤診」されたことにより、世界保健機関(WHO)やユネスコでさえ、非汚染の食料を大々的に救援することができませんでした(間違いを認めたのは事故から約10年後)。」
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主婦のグループ。下「」引用。
「主婦のグループである「チェルノブイリのかけはし」にできることは、募金を集めて、チェルノブイリの子どもたちを日本に呼び続けることだけでした。放射能に汚染されていないものを食べさせてあげたい。ただ、チェルノブイリの母親たちの喜ぶ顔が見たかったから。
そして、自分たちの手で元気になった子どもたちをまた汚染された大地に帰す苦しみに、19年間、さいなまれてきました。この繰り返しはいつまでも続くのだろうか……。」
迫害と独裁政権……。下「」引用。
「ベラルーシの独裁政権は崩壊した経済を立て直すことを目標にして、1999年ごろから、放射能の危険性を訴える研究者などに迫害を加え始めました。そのごまかしが、子どもたちの被害を出し続ける--それは人災以外の何物でもありません。政策でやめようとすればできることです。」
肥大し機能不全=体調不良……。下「」引用。
「たとえ甲状腺がんにならなくても、チェルノブイリの汚染地の多くの子どもたちの甲状腺は肥大し機能不全に陥っていました。成長期を迎えてどれほどの体調不良に悩まされたことか。」
愛する喜び……。下「」引用。
「成長したいまでも出産を迎えた里子たちは、自分たちの甲状腺のトラブルが子どもに何か影響しないか心配しながら、それでも愛する人の子どもを産んでいます。彼女たちは勇気があるとわたしは思っていたけれど、いまは、尊いと思うようになりました。」
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ボクは難病棟での、その親たち、子どもたちを思い出します。でも、逃げてしまう男の人は驚くほど多いようです。チョコレートをもらったのも忘れて、父業をすてる……。あんなにかわいいのに……。おままごともしなかった男の子は、あの幸福を知らないようです……。
福島第一原発事故……。下「」引用。
「福島第一原発から放出され続けている放射能は関東・東北に広がり続けています。事故後につくられた食品の放射能の基準値はゆるく、ドイツ放射線防護協会の提言(セシウム137をふくむ飲食物の基準/乳児・子ども・若者は1キログラムあたり4ベクレル以下)まで厳しくし、検査態勢を厳しくして子どもたちの口に放射能を入れてはいけないという大人たちの強い覚悟がなければ、子どもたちを守っていけないでしょう。わたしたちが命をかけて産んだ子どもたちに、なぜ放射能交じりの食事や給食を食べさせなくてはいけないのか、理由がさっぱりわらないのです。事故がすでに人災の域に入っています。人災は人間の手で防ぐことができるものです。」
日本中の財産でもまかなえない……。下「」引用。
「日本中の全財産をもってつぐなってもつぐないきれないほどの涙を子どもたちに背負わせないためにも、チェルノブイリ事故のような人災の道に入っていってほしくない、いや絶対そっちの道に行ってはならない。-略-」
「御用学者の「嘘」に吐きそうになる」と国策。下「」引用。
「汚染された土壌には徹底して除染と補償をするのが、「国策」として原子力を選択してきた国の責任だと思います。
「汚染されたものを食べて大丈夫」「プルトニウムを飲んでも平気」なんて言っている学者をテレビで見ると、その「嘘」に吐きそうになります。そういう嘘つきは、子どもたちの健康より大切な何かもっている人たちで警戒が必要です。守ろうとしているものの優位順位がわたしたちと違います。-略-その嘘を信じて、子どもたちをがんや白血病にしてしまったら、今度はわたしたちの責任なのですから。」
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「ウラジミール先生と出会って 子どもたちを守るために汚染地で奮闘する、先生の姿」 下「」引用。
「そんな先生の自宅は田舎のエリアの事務所代わりでした。訪問すると、廊下に注射器とビンに入った液体。奥さんにたずねると、先生は肺炎になってしまい、抗生物質を自分で注射しながら、子どもたちが海外へ出るための書類をつくっていると言います。病院へ行くひまもないと。
先生を待っていてもなかなか帰宅せず、夜中になってきました。-略-
先生もたいへんだなあと思いましたが、バス停の通りからこの家まくでは何キロメートルもあるはず。日本と違って土地が広いベラルーシ。集落と集落がひどく離れているので、移動には時間がかかります。前の訪問のときは、わたしがミンスクから乗ってきた乗用車で「午後からイタリアに出発するグループのピザを届けるのを手伝ってほしい」と緊急に頼まれたこともありました。-略-
奥さんは笑って、「歩きに決まっているでしょう」と答えました(自転車でさえ高級品)。1日30キロ以上歩くときもざらにあるという。時間通りに役所に書類を提出しに行ってずっと並んでいても、突然「今日は終わり、明日来い」という国で。
「教え子たちを元気にした」というウラジミール先生の強い願いの救援グループに伝播していきました。」
詩ではなく、たわごとをぬかす、ルーチンのように怒っている教師、そんなペテン師とは異なるようですね。
頭が二つなどの奇形。下「」引用。
「若い妊婦は気がおかしくなりそうです。頭が2つ、3本の足の子どもなどが増えてきて、地域の病院では対応できず、検査の体制などがあるほかの地域の病院に送り出すのです。子どもたちはゴメリ市にあるサナトリウムに保養に出ますが、ここは10キュリーの汚染地帯です。汚染地から汚染地へ保養に行くのです。」
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「生命の大切さ」を教える授業で生命を危険にさらす……。下「」引用。
「わたしは、東京都内で二人の子どもを育てる一主婦です。先日、子どもが学校からプリントを持って帰りました。わたしはその内容を見て、本当にびっくりいたしました。去年の秋から、野ざらしにされていねる東京のプールで、子どもにヤゴ捕りをさせるというのです。もちろん、放射能の測定はしません。まるで例年通りに、何もなかったかのように、学校はそうしようとしているのです。わたしはまず、その当日に学校に抗議の電話を入れました。そして、学校はこのままでは動いてくけないと思いましたので、プリントでスキャニングし、ツィッターで拡散させるべく、つぶやきました。その文言はコレです。
「どれだけ放射が降っているのかわからないのに、野ざらしのプールに子どもを浸けてヤゴを捕らせるというのです。目的は『命の大切さを学ぶため』。このプリント、今日配られました」。
拡散していただき結果、4000人ほどの方が閲覧し、どんどんまわりに広めてくださいました。-略-
学校はそれでも「中止にできない」の一点張り、市役所も「東京都の決定は絶対」です。測定ももちろんしてくれません。せめて測定してくれれば、安心できるのです。
有志で、サイトを立ち上げてくださった方もいます。記事にしてくださった方もいます。それでも、まだ声は足りません。まだまだ、東京都は動いてくれないのです。毎日、あちこちで同じイベントが行われて、学校が被ばく場になっています。自分の子どもを休ませれば済む話です。それはわたしの良心が許しません。息子の友だちにも、被ばくしてほしくないのです。」
自然ごっこしている場合ではありません!
「食べ過ぎがいちばんの問題。腹八分、むしろ七分目でお腹がいっぱいにしない」
たくましい女性……。下「」引用。
「あるとき彼女を訪ねたら、大工さんに団地の部屋を修理してもらうためにお金の代わりに、ウオッカで支払うのだと大量に密造していました。子どもを育て上げるためのど根性をまたもちあわせており、同じ子をもつ女性として、その強さに感服させられました。」
「一人くらいなら犠牲になっていいなんて絶対に言わせない」
千羽鶴と「フクシマ50」 下「」引用。
「3月14日から15日の福島原発の爆発によって、広島原爆の約168個分のセシウムをふくむ死の灰が日本中に拡散しました。わたしたちがもう前の世界に戻れない証しです。あの事故のとき、本当に怖くて怖くて仕方がありませんでした。原発のなかにとどまってくださったのは「フクシマ50」と言われた50人の作業員の方だけ。そのとき日本中のわたしたちの命は彼らに託されました。まるでSF映画のような世界が現実に起こってしまったのです。彼らがあきれたらもうおしまい。毎日、「今日も生きていた、ああ、今日も無事だった」と思いながら目を覚ましました。もしも、夜中に暴走して爆発していたら、次々に連鎖反応を起こして、6つの原発の放射能がわたしたちの国土に降り注ぎ、生きてはいれなかった。だから、みんなで原発事故の収束を願って千羽鶴を折り始めました。もうわたしたちには「祈る」ことしか残されていませんでした。-略-」
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昨日には、福島第一原発で、直下型の地震の危険性もあると……。
そうしたら、場合によっては、阪神・淡路型ですね、ビルをもなぎ倒す……。
そうなったら、千羽鶴もつくる暇もないのでは?
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