磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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「戦争と平和」子ども文学館7

2009年04月15日 | 読書日記など
『「戦争と平和」子ども文学館7』
   長崎源之助、他・編/日本図書センター1995年

絵本になっている作品もあります。
--絵本は絵本用の文章にしてもらいたいような気がしますが……。



■目次・主なものだけ■
兄貴 今江祥智  5
よみがえった水仙 望月新三郎  271
トキ子のカボチャ 黒川常幸  313
フミとあにいとつばきの木 宮川ひろ  325
シロウマとうげのとこやさん  杉みき子  335


爆弾一発……。下「」引用。

「爆弾は一発おとされただけだった。まるでおとし忘れていたのを、ぽいと投げだしたみたいなやりくちだった。畑におちたので、被害はなかった。けれど、町の人たちは、いままでしぶっていた荷物の疎開をあわてて始めた。戦争はこの町も決して忘れてくれなかったことを、改めて思いおこしたのだった。-略-」

ケンカを好む。それが良いことのように書かれてある。
--平和をつくろう支えようとする著者の視線は感じない……。
戦争をつたえる、それは感じる……。

新聞小説も変わったという……。下「」引用。

「--新聞小説も、ほんまにかわりましたなあ……。
 かあさんが新聞を置き、老眼鏡をはずしながら、ためいきまじりにつぶやいた。朝日新聞に連載中の『青い山脈』を愛読しているのだったが、それは、かあさんが若いころ読んだ吉屋信子や小島政二郎や菊池寛の小説とは、まったくちがっていた。-略-」

水仙の球根を隠していた母。
--それは庶民の知恵だろうとボクは思う。

原爆だけでなく、戦争のはじめから、多くの人が殺された……。下「」引用。

「広島と長崎ではじめてという、原子爆弾がおとされて、たくさんの人たちが殺されたり、傷ついて、ようやく戦争がおわりました。」

球根は大釜に隠されていた……。
それは母だけではなかったという……。下「」引用。

「花をつくっていた人たちは、それぞれ、釜や鍋、つけもののたるのなかなどに水仙や、花の種をかくしていたのでした。
 そのしょうこに、戦争がおわって、いくらもたたないうちに、和田の村は、またむかしのように、金せん花、水仙、矢車草などの花がうえられて、いちどに花畑がよみがえったのでした。」







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