磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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岩波新書 羊の歌-わが回想- & 続

2007年10月21日 | 読書日記など
『岩波新書689 羊の歌-わが回想-』
    加藤周一・著/岩波書店1968年、1974年10刷
『岩波新書690 続 羊の歌-わが回想-』
    加藤周一・著/岩波書店1968年、1974年9刷

都築教授の下で、広島に調査に行かれた方の本です。しかし、広島の問題は少なかったです。著者の半生記といっていいかもれしません……。



--浦和中学に通っていたという。

大工の息子は貧乏なので、成績がよくても、上の学校に行けなかったという。

「南京虐殺」のことを知ったのは戦後という。
そして、南ヴェトナムの村で25万人の子供が殺されたという。
それを伝えたのは、米国のカトリックの学校で、子供のための研究指導していた人のヴェトナム視察報告。


1945年9月、著者はは再び本郷の病院の2等病室に住む。
--昼間は患者を診て、夜は研究室。
病院での身分は、医学部の副手で、給料はナシ。

--広島の原爆のことが書かれてある。
広島から血液標本が送られてきたという。
その所見は、「再生不良性貧血」の病変に似ていた。

--都築教授は米軍との「合同調査」は純粋に学問的なものであると説明。
「都築教授は、海軍の軍医少将でもあった」
ネットで検索してみると、少将を兼ねていたため1946年に公職追放。

……アメリカ軍のM大佐と、広島から岩国の海軍病院へ。
若い兵士の前でジープは止め、大佐は慰安所へ送るという。
車内では「そこに日本の娘は何人位いるか……」と大佐。
歌劇《お蝶夫人》を口笛でふく大佐。
著者「売春という事業は、陽気なものではない」
大佐「しかし、それが人生さ」とフランス語で、相変わらず大佐は陽気だったという。


戦後……議論の頽廃……。下「」引用。

「議論の頽廃は、特殊な条件のもとで特殊な暴力や政治や戦争や平和が問題であるときに、それを暴力または政治、戦争または平和一般の話にすり代えるやり方で、典型的にあらわれる。……」

--この本から離れます。
最近のマスコミに登場する人たちは、さらにひどいすり替えをされているとボクは思う。

与党政治家だけでなく、マスコミ関係者、文化人、学者も、あきれます。
--特に、原発関係……。

太陽光発電は日本は世界一であったころもあった。
この持続可能であろうといわれるエネルギーに対して、小泉-安倍政権は助成金を切ったとか?
--そして、今の世界一はドイツ。
そして、日本は中国にも抜かれそうだという……。

キックバックのできるだろう原発は熱心に強引に推進……。
ウラン鉱もなく地震の多い日本。
さらに危険になり、不経済なプルサーマル計画……。
リサイクルも何度も可能というわけではないというのに、強引に推進……。
マスコミは1番のスポンサーのため、真実を伝えず……。










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