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原子力の社会史-その日本的展開- 朝日選書 624

2010年06月12日 | 読書日記など
『原子力の社会史-その日本的展開- 朝日選書 624』
   吉岡斉・著/朝日新聞社1994年

「灰色ならば、原発推進できる」と書かれてある本を読んだことがあるのを思い出した……。
著者は九州大学大学院比較社会文化研究科教授とこの本に書かれている。

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科学技術庁グループだけでは無理なシステム……。下「」引用。

「ここで読者に注意していただきたい点は、科学技術庁グループが自分自身の手で、開発途上段階の技術の商業化という最終目標を完遂することが、決してできない仕組みになってるという点である。なぜなら商業段階の事業の実施は、電力・通産連合の縄張りとなっているからである。仮に科学技術庁グループが商業化を達成したと自負するような成果をあげても、電力・通産連合がその受け取りを拒否すれば、それまでの科学技術庁グループの努力は水泡に帰すこととなる。」

日本人研究者もいろいろいたと思うが……。下「」引用。

「そもそも日本人研究者たちは長崎原爆投下まで、九四番元素が原爆材料に適していることを知らなかったと思われる。ウラン濃縮路線に関しても、実験的成果は皆無であった。」

中曽根称賛。下「」引用。

「ここで日本の原子力予算に話題を戻すと、中曽根がそれを構想し政治的コンセンサスをとりつけたタイミングの良さは、あまりにもみごとなものであった。-略-」

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原子力三原則は守られなかったことを書かず、三原則が未熟だと書いてある……。

2030年目標、高速増殖炉「もんじゅ」だったと書かれてある……。もう20年も延びている……。警報器すらまともに働かない……。これでは、さらに延びるだろう……。

クリントン演説(1993年9月)で、日本は余剰プルトニウムを備蓄しないという方針を国際公約とした。

東海村再処理工場・アスファルト固化処理施設(ASP)の火災・爆発事故(1997年3月11日)。







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