磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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センセイ、ハタアル? 平和ブックレット 3

2010年06月06日 | 読書日記など
『センセイ、ハタアル? 平和ブックレット 3』
   山川剛・著/海鳥社2007年

葦書房 2001年刊の新版
著者は当時、「長崎県原爆被爆教職員の会」副会長。



裏表紙に書かれてあります。下「」引用。

「チョン・ジンソク君は、1年生の3学期に、父親の転勤でソウルから長崎にやってきた韓国の男の子。4年生になったチョン君。「センセイ、ハタ アル?」と私に尋ねました。
ハタ?……あ、そうか、運動会の万国旗のことだ!
運動会の万国旗の中に、自分の区にの旗があるか気になっていたのです。
「そりゃああるさ、だってお隣の国だもん」と私。
運動会の前日、私はチョン君の国の旗を探しました。
ない! 何回も見直しましたが見つかりません。
私は、本を見ながら、初めて韓国の旗を描きました。
当日の早朝、手づくりの旗は若い先生たちの手でしっかり結びつけられました。
チョン君が韓国に帰ることになりました。
韓国の教科書で勉強するチョン君は、日本のことをどう学ぶのだろうか……。
こうして、韓国の小学生が使う歴史教科書をほ学ぶ取り組みが始まりました。
そして、親子でチョン君のいる韓国を訪ね、親子で文章まで作り上げました。
チョン君のひとことから始まった「親と子の韓国平和の旅」は、歴史認識を共有するための長い長い旅の第一歩でした。」

文部省と「君が代」、「国歌」……。下「」引用。

「-略-1975年のことでした。文部省が、学習指導要領に「国歌・君が代」を初めて打ち出したのは1977年ですから、その2年前のできごとでした。-略-」

被爆体験聞き書き。下「」引用。

「「ぼくんがたのひいじいちゃんは、ひばくしゃバイ」
 休み時間に教卓を取り囲んだ子どもたちの同時多発型おしゃべりのなかで、私のアンテナに「ン!?」と引っかかったのは宗紀くんのひとことです。夏休みの自由研究が話題になる頃でした。「何日も何日もかけて、ひいじいちゃんのことをおじいちゃんに聞くといいよ。君の自由研究はこれで決まり!」と被爆体験の「聞き書き」をすすめたのです。これは「げんばくでなくなったひいじいちゃんの話」として、夏休み明けの学級通信で9回の連載になりました。これをきっかけに、被爆体験の聞き書きが次々に出てきたのです。-略-」

土地調査。下「」引用。

「その上、かれらは、まず土地調査という名目で農民たちの土地をたくさんうばって日本人にわたしたり、米の増産を強要して、生産された米の大部分を日本へ持っていったりした。また、農民には、満州からもってきた粟(あわ)、唐黍(とうきび)(トウモロコシ)、豆などを食糧として食べさせた。」

鯨の調査でも、大量の肉が市場にでる国は、戦後もかわっていないのでしようね……。


韓国の教科書を訳したものがありましたが、実際のことをイデオロギーなしで書かれてあるという感じでした……。もちろん、こんな文章をイデオロギーの人たちは怒ることでしょうが、歴史とは事実ですね……。





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