磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

アメリカの暗殺者学校

2010年10月09日 | 読書日記など
『アメリカの暗殺者学校』
   ジャック・ネルソン‐ポールミヤー(著)/
     安倍陽子(訳)/戸田清(監訳)/緑風出版2010年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「50年以上にわたるラテンアメリカにおける米国の人権蹂躙の歴史
知られざるアメリカ陸軍米州学校(SOA/WHINSEC)の実態」



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「ゲバラの暗殺、チリ・反アジェンデ・クーデター、エルサルバドルやニカラグアなどの内戦と虐殺……数えきれないほどの、ラテンアメリカで貧困層を中心とする反政府の市民運動、民主主義を求める市民運動に対する弾圧、テロ、虐殺、拷問の嵐は、米国資本の権益とラテンアメリカ特権階級の利益を守るために開設された「暗殺者学校」と呼ばれるアメリカ陸軍米州学校(SOA)の卒業生や、訓練を受けた特殊部隊とその協力者によるものだった。かれらの活動は、アブグレイヴ刑務所スキャンダルなどで垣間見たようにイラク戦争、アフガン戦争にも及んでいる。
 暗殺の仕方、クーデターの起こし方、市民への脅迫・拷問の仕方、虐殺の方法、諜報、謀略組織の作り方など、本書は、数十万の犠牲者を出したと言われる「暗殺者学校」の活動の実態を、白日の下にあきらかにする。」

SOAは、米国の歴代大統領から高い評価を受けてきた。

ニカラグア、ロメロ大司教や何万人もの人がSOA卒業生たちに殺された。

ヒューマン・ライツ・ウォッチ(世界最大の人権NGO)は、二○○○年二月に『結ばれた絆--コロンビアと国軍--準軍事組織の連係』と題する報告書を発表。

武器と強欲とグローバリゼーションが最も生々しく交差するコロンビアは、SOA/WHINSECで訓練を受ける兵士が最も多い国。

ブッシュ政権。下「」引用。

「ブッシュ政権は、イエズス会司祭の殺害についてエルサルバドル軍の方針から劇的に逸脱した行為とする立場を表明しているが……私たちは、殺害はエルサルバドルの十年におよぶ内戦の延長線上にあるとみている。」

ハワード・ジンいわく。下「」引用。

「合衆国は、中国では門戸開放を要求しながら、ラテンアメリカでは(モンロー宣言や多くの軍事干渉によって)門戸閉鎖、つまり、合衆国以外のどの国をも閉め出すように主張していた。合衆国は、パナマ運河を建設し、支配するために、コロンビアに対する革命を計画し、パナマという「独立」国家を樹立した」と歴史家のハワード・ジンは書いている。」

“死のドクター”SOA。エルサルバドルのイエズス会司祭の虐殺……。下「」引用。

「死のドクターは、「聖職者たちは、共産主義思想をもつ侵入者だと固く信じ」「率直に意見を述べる司祭数人の暗殺を、個人的に指示した」と大っぴらに語っていた。」

グアマテラ。下「」引用。

「一九五四年、CIAの指導によって民主的かつ革新的な政府を転覆させたクーデター以降、数十年間で一五万人あまりが亡くなった国、グアテマラこそ説得力のある例だろう。」

CIAマニュアル。下「」引用。

「喉をかき切る大型ナイフを与えて暗殺を推奨するCIAのマニュアルから、「虐殺し、誘拐し、掠奪し、拷問する」のが戦争に勝つ唯一の方法とする忠告にいたるまで--。対敵情報活動の工作員は、潜在的な情報提供物たちよりも、その家族を交渉力として標的にするよう推奨するSOAの訓練マニュアルから、暗殺部隊の活用と、進歩的な宗教家を皆殺しに値する危険分子としてターゲットとすることにいたるまで--。グアテマラでの“猛り狂う暴風”の中心に虐待的戦術の数々は、これまでに述べてきた戦術と驚くほど似通っている。-略-」

改称が成功か? 下「」引用。

「アメリカ陸軍米州学校(SOA)から西半球安全保障協力研究所(WHINSEC)に改称する原動力となつたのは、SOAの閉鎖を求める運動の成功である。」


映像『テロリストは誰? 第三世界との戦争 僕がアメリカの外交政策について学んだこと』

WEBの紹介もありました。
ハーモニクスライフセンター
グローバルピースキャンペーンストア








index

index

目次



エンタメ@BlogRanking




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。