磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ヒロシマ・モニュメントII

2008年09月16日 | 読書日記など
『ヒロシマ・モニュメントII
   Hiroshima Monumernt II』
     土田ヒロミ・著/冬青社1995年

目次
・はじめに
・ヒロシマ・モニュメントII
・惨事とその後--広島と長崎をめぐる日本写真の変遷 四方田犬彦
・作品インデックス
・参考文献
・あとがき



時代によって広島の景色もかわっていきますね。
上の写真は「1979→1993年
日本赤十字病院/千田町/爆心地から1500メートル」
落ち着きのない建物が1993年。


「はじめに」でこう書かれてあります。下「」引用。

「広島市内には、原爆(1945年8月6日)による壊滅的破壊にもかかわらず、それをくぐりぬけ戦後永く生き続けてきた事物--健在、橋、樹木、碑など--が点在している。敗戦三十年年後の1979~83年に、私はこれらの事物を街中から探し出し、それを取り巻く風景と共に写真撮影し、「ヒロシマ・モニユメトン」と命名して発表した。そしてさらにその十年後……1989~94年に再び「ヒロシマ・モニユメトン」を定点観測の手法で撮影記録した。-略-
なお、このプロジェクトは十年ごとに十回、一世紀先まで持続したいと考えている。
しかし、今後、私がヒロシマ・モニュメントの前に立てるのは、自分自身の年齢を考えると、運がよくても一回か二回である。それ以降は、私の計画を継いでくれる人に託したいと思う。そのとき、いったい何が見えてくるのであろうか。
今回は、その二回目である。」



原爆ドームは世界遺産ですね。
今年、その景観論争が置きましたね。

こういう資料も貴重なものだろうと思います。


観音橋も、この写真集をみていて興味を持ちました。

四方田犬彦はこんな表現をされていました。下「」引用。

「土門拳が年齢的にも、ヒューマニストとしての経歴的にも、日本写真業界における黒澤明の一にあるとすれば、東松照明は大島渚の世代に匹敵している。」







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