磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原子炉解体 安全な退役のために

2008年04月30日 | 読書日記など
『原子炉解体 安全な退役のために』
   石川迪夫(編著)/小崎完、立花光夫、
     柳原敏(著)/講談社1993年

この本は、あくまでも原発推進派の人が書いた本にボクには思えます。どうも、理解できない部分がおおいし、すり替えていると思います……。素人のボクですが、そう思います。さすが、専門家! というところはほとんどありませんでした。



blogではこの著者に厳しい指摘がされています。
くわしくはここをクリックしてください。

帯にはこう書かれてあります。下「」引用。

「日本の第一号原子炉(JPDR)
廃炉からの現場から。
その解体作業の全報告。」

そもそも、全報告が一冊ですむわけがありませんね……。

表紙の裏にかかれてあります。下「」引用。

「「原子力発電も良いけれど、寿命の尽きた原子炉は一体どうなるのだろう」……
世界を眺めてみると、今日まで運転されてきた四○○基あまりの原子力発電所の中で、二○○○年には、世界で六○基の発電炉と二五○基の研究炉がその耐用年数が迎えることになるという。若い先端技術の代名詞であった原子力発電所も、いつの間にかその第一世代の発電所は老朽化し、廃炉の時代を迎えるまでになっているのである。……
つい数年前までは、廃炉を計画的に行なった実例がなかったので「技術の発達した今日、路地がゴーストタウンになることはないでしょう」と答えるのが、技術者として言える精一杯の限度であった。だが今は違う。胸を張って「放射能を除去して、跡地を再利用することができます」と言いきれる。(本書「はじめに」より)」

大本営発令という感じでしかないようにしかボクには受け取れなかった。

胸を張る必要なんかないと思う……。

それより、きちんと科学的に書いておいてほしかった……。


「1.2 廃炉ブームの到来」とは、もう発想もバブルですか?

癌になる確率は推進派の人たちというのと、反対派の人では違う……。下「」引用。

「ちなみに、数ミリシーベルト程度の被ばくによって癌が誘発され死にいたる率は、一万人に数人いるかいないかという程度のものと考えられている。もともとなにもなくても、四人に一人は癌により死にいたることを考えると、われわれの社会に対する放射線の影響は十分低いといわれている。」

解体については、他の部門とそう違わないと思いました……。
--爆薬も使うという。下「」引用。

「筆者も初めてこの報告を聞いた時には疑ってかかったのであるが、火薬工場で実物試験に立ち合っておのれの不明を恥じたものである。」

レトリックが感情的で、科学の専門家とは思えない。


量が少ないと安全なのか? 下「」引用。

「一人あたりに換算すると、年間に生じる低レベル廃棄物の量は約二○○○ミリリットル程度となる。これは家庭から出るゴミの体積のわずか二千分の一である。」

費用もどんぶり勘定……。下「」引用。

「シッピングポート発電所の解体費用は約九一○○万ドル(約一二○億円)で、JPDRの廃炉工事に必要とした費用は解体機器の開発費用等も含めて約二○○億円であるから、ほぼ同じ予算である。」

廃炉にも大金が必要……。下「」引用。

「原子力発電所の建設費用が三○○○億円とすると廃炉費用は三○○~六○○億円となる。」

汚染された物質の問題などは書かれていなかった。市中にこれらの汚染された物質が、リサイクルされることを心配する人もいる……。

素人としては、これほど差があるのに驚く。

しかし、これまでのことから、反対派が正確なのだろうと、やはり思う……。

●1章「廃炉の解体が招く『スソ切り』」









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